社会人になって周りを改めて見たら、頭の良い人ばかりだった


若いころは学歴なんて気にしていなかったが、新卒学生や中途入社の採用に関わる様になってエントリーシートを見る機会を得るようになった。新卒学生だと、適性試験をするのでその数値を実際に会う前に眺める。関心は適性試験の項目の数値の両極端に振れている項目をみて、これから会う学生の性格を類推すること。大体、類推した結果の通りの性格のとおりで、少し違うと思うときは極端に緊張しているときだ。


学生に話しやすいネタを振るたった一つの理由
適性試験のシートと一緒にエントリーシートがついている。それは、実際に会うので名前や連絡方法を確認するためだ。ワタシが会う学生は、地方の学生も少なくないのでこれまでにプロジェクトの出張などで行ったことのある都市なら、出身地や大学の所在地で「どこそこにあれがあるでしょ?」と話を振って緊張を軽減することを促す。ワタシは、学生と働きたいかどうかを見たいのであって、緊張したときに実力を発揮できるか、より、実際に仕事をするようになってから普段観れる素の顔を見たいと思う。だから、学生が話しやすようなネタを探すし、ただ「何か聞きたいことある?」なんて、学生に尋ねたりしない。もちろん、クローズドな質問はしない。その場で考えてもらいながら話す力を見るもの大切だ。ときどき、頭が真っ白になってしまう職場のエンジニアをみると、適性に合っているかどうか他人事だが心配しなくはないのである。そのようなケースが減らせるなら減らしたい。ITエンジニアが就職先のすべてではないのである。SIer以外のITエンジニアの道もあるのである。ワタシのように、コードはだめだがプロジェクトマネージメントに道を見出すことができればよいのだが、その学生が同じ道を行く可能性は低い。ましてや、メンタルを起こしては取り返しの仕様がないのである。
だから、緊張を解くようなネタを振りながら、openな質問で学生を探るのである。


みなさん優秀です
そうして改めてエントリーシートを見ると、学生のみなさんはとても優秀なのがわかる。国立、私学でも有名どころばかりなのである。個人的に、過去に関心を少しでも持った学校名は比較的覚えている方なので、実はレアな学校名も偶々忘れないだけなのかもしれない。いずれにしても、学生さんはワタシと比較て“とっても”優秀なのだ。
#ワタシより偏差値が高いから、ね。
勉強の仕方を知っているから、今の学校に入れているのだから。ワタシと会話しても、−もちろん緊張を解く仕組みを使うが−、大体は、会話が成立するので、素養面も問題ないのである。そしてエレベータで移動中に天井を見つめて思う。「今、学生ならこの組織に入れないなぁ。」と。


残念ながら、仕事はできるとは限らない
落すようだが、幾ら学歴が優秀だとしても、“残念ながら、仕事はできるとは限らない”ことを忘れてはならない。ほとんどの学生が組織に入り、配置されればその仕事の結果は優秀だ。学び方を知っているから、技術を習得するのが早いのである。その点は、まったく敵わないし、いくらこちらが経験者だとしても張り合わない。ただ、組織に入った学生すべてがそうか、と言えばそうではない。複数の学生が入れば夫々のタレントにより、分野ごとに優劣がはっきりする。


ワタシが与えられるのは、機会とノウハウ
まぁ、大体は会ったことのある学生が組織に入り、希望を持っていれば配属される可能性があるので、一緒に仕事をすることになる。ワタシも学生と“一緒に仕事をしてもいい”と思った素材であったから入ることができたのだろう。うれしい限りだ。
そのような学生は、3年までは若葉ちゃんとして対応する。何でも何回でも無邪気に聞いてよい期間としている。ワタシが与えられるのの一つが機会だ。もう一つがノウハウだ。3年目まではレベルが低くても許すように、プロジェクトマネージャやリーダに厳しく伝える。若葉ちゃんは、何も持っていないから育てるのだ。それが経験者の責務だからだ。伸びるのは若葉ちゃん当人の責任だが、機会やノウハウは、まわりが与えるものだ。そうやって、若葉ちゃんを褒めてもっと伸ばそうと思う。かなり無理なハードルも設定して、挑戦させる。そして、彼/彼女が近くまでやってきたら、渡せるように隣か、まったく違う領域に飛べるようにしておく。もちろん、彼/彼女たちには、“ワタシの仕事はあなたに譲ってもいい。そしてワタシは、いつまでもいると思わないでほしい。”と日ごろから申し伝えるのだ。





  • 道具室(アプリとか)



今日も、鞄に本が入っていない。
かわりにモンハンやっている。

  • 音楽室(PCからリンクをクリックするとき、PCにiTunesが入っているとアプリケーションが起動します)



  • 視聴覚室
  • 調達室