あなたがマネージャなら部下は多い方が良いいくつかの理由


あなたがマネージャなら部下は多い方が良い。5人なんて話にならない。10人では少ない。15人でも足らない。20人以上は必要だ。


あるとき、大学の頃の同窓生たちとお約束のように仕事の話になった。仕事や家の都合なのか顔を出せない人も何人かいたけれど、地方の人も顔をだしれくれた人もいた。


みんなそれぞれ出世していて単純な感想として「みんなすごいね。」と気持ちがこぼれた。局長だったり独立したり。一番感心したのは独立して、小さいながらも会社を続けているヤツだと思った。案の定、リーマンショックのときは「死ぬかと思った。」なんて言っていたけどアレは誇張ではないんだろう、と思った。


それぞれ違う仕事、営業だったり、社長だったりなわけで、それぞれの持ち場で頑張っている。だから、うらやましいとかは思わない。ワタシにはワタシの仕事の楽しみも大変さがある。彼らにはワタシの仕事の楽しみを得ることはできないし、その逆も同じなだから。だから、それぞの仕事でがんばっているところを素直に受けれるのみ。オジサン、オバサンなのだから。


彼ら彼女らが話した最後がワタシであんまり話すこともないんだけどSIerの仕事に就いたことは知っていたからまだ続けいてること、マネージャで部下が30人超であることだけを伝えた。そう、そのくらいだからね、他にたいしたことはやっていないから。そうしたら以外反応が返ってきた。

「その人数、部のレベルだろう。」
「仕事大変だろう。」
「オレなら断るよ。そのポジションなら。」


「そうなんだ、俺、割とスゴイの?」なんて素で言ったらさんざん突っ込まれた。部下は多いとすごいと思われるらしいことを初めて知った。


とは言え、最初から多かったわけじゃないし気づいたら、が正直なところ。初めのころの少ない人数(といっても10人はいたけど)と30人を超えたときと確かに仕事の仕方は違った。どちらがいいかと言えば、即答するね、多いいほどいい、と。


大事なことだけに時間を使う
当たり前のことだが一日は24時間しかない。月曜日から働いても金曜日になんて仕事は終わらない。一番足らないものは「時間」だ。だから、箸の上げ下げなんて気にしていられない。それは結局、マイクロマネジメントをしない選択をするということだ。


ワタシがビジネスで大事にしたいこと、一番の価値を感じるかどうかで仕事の優先順位をつけて自分のリソースを配分できるように行動をする。上から降ってくるどうにも避けようのない仕事はそれなりに対応するけれど、それ以外は価値観で仕事をする。だから、はしの上げ下げなんて気にしていられない。


声を掛けに行く
部下からみたらワタシは一人の上司だけれどワタシから観たら30人いたら1/30なのだ。だから、こちらから声を掛けないと彼らと話したのがいつだったかなんてなりかねない。下にいるものは上司が集中していたら声を掛けづらい、タイミングがわからないなんて聞いたりするものだから余計彼らの中に割って入れいる頃合いを見て雑談をするように気になっていることをサラッと聞いてみる。


そうしたことの心配事は一人ひとりの週報やプロジェクトのレポートを見て整合性や負荷状況や進捗状況を頭に突っ込んで週報のコメントで返して聞くけれど、やっぱり顔を見て聞くのが一番確からしさがある。だから、席まで行って空いている椅子を引っ張って、相手が座っているならこっちも座って同じ目線でとぼけて聴く。「プロジェクトで稼働が高いけど、どう?」状況把握は多面的にする。信用するより多面的な情報収集を優先する。それで外堀を埋めておく。複数の情報認識が同じレベルなら任せておけばいい。


この前の早朝にショートメールが入った。知らない番号だった。メールの最初に知った名前が記してあった。同窓との集まりの場に来られなかったヤツの家族からだった。

「○○の家族です。今朝、亡くなりました。お別れに来ていただけませんでしょうか。」


憎めない彼の、20代のころの顔だけしか思い出せない。会いに行くことにした。