最悪を想定する「イメージするチカラ」を育てよう


いつもの夏ならまだまだ暑くて、その暑さの余韻は秋の9月を過ぎて10月になっても残っている印象なんですが、なんでしょうね、この涼しさ超えた肌寒さは。週間予報だと明日からは気温が高くなるようだけど。


ドライブしたいなー。でもまだ夏休みだから高速も混むかもだし、行く地も混んでいるだろうし。いやいや、それよりやらないといけないことがあるでしょ>ワタシ
#スライドつくらないと…


プロジェクトマネージャが持っていてほしい資質のひとつに「イメージするチカラ」があります。


プロジェクトは、どんなに準備したってその通りにならないといつも書いていますが、それがプロジェクトなのだから仕方がない。そこは諦めるのではなく、「そういうものだ」と達観するのが良いのです。


だいたい、計画したとおりにならないことは、計画した対象が自分でコントロールできないものか、計画したけどならないといけないことをやっていないからのどっちかです。


自分でコントロールできないということは、いくらこちら側で頑張ってもその頑張りは反映されないということです。主体者に外から働きかけるしかない。後者のやらないといけないことをやっていないなら、そりゃ何も段取りされていないんだから行き当たりばったりになるのは至極当然な話です。


結果が思ったようにならないプロジェクトは、この2つのケースをごちゃまぜにして右往左往している。プロジェクトがうまくいっていないところで見かけるのは、後者なのに他責にしているケース。まだ、自責にしているならかわいいけど他責はいかんです。


おいおい、「それあなたの仕事ですよ」と言いたいし言っちゃうことの方が多いですけど。やることをやっていないのに上手くいくはずはないし、そんな結果になっても他責にしてしまう思考がワタシにはとても理解できない。まぁ、自責にしているケースだってやることをしていなで後で自分を責めても何も解決にならないの解っているのに何無駄なことをしているかと思っちゃいます。


いづれにしてもどうしてこのような行動を取るのかというと、そういう思考をするから、ですね。当たり前ですが。じゃあ、なんでそんな思考をわざわざするんでしょうね。

「経験した振る舞いが、振る舞う人の思考を作り上げているから」ではないかと思うのです。


経験する→経験が考え方を固定化する→経験する→くりかえし、と。


なんでこの人はいつも同じことしているのかなーという経験したことがあると思うんですがどうでしょう。周りにいませんか。おなじようなミスをしたり、わざわざ遠回りなことをやったりする人。こういったパターンにはまっているんじゃないかなーと。こういった人には小さな成功体験を積み重ねさせるしかないんだと思います。


ところで、前者のケースは、外から働きかけるしかないのですよね。頑張っても働きかけるだけ。あとはお祈りするほかないわけです。


前者のケースに必要なことは、3点見積もりみたいですが、最良のケース、普通のケース、そして最悪のケースのそれぞれのケースに応じた結果を考えておくことです。特に考えておかないといけないことは、最悪のケースが起きたらどんな影響が降りかかってくるのか。そうしたら何をしないといけないのか。


例えば、本番環境のリリース時に最悪のケースが起きたら何が起きるか。ネットワークの切り替えミス、サーバのパラメータ設定間違い、デプロイするソースのデグレード。ああ、こわい。


コワイと認識することが大事なのです。じゃあ、後はどうするか。切り戻すのか。修正しても進めるのか。どのタイミングで判断するのか。なにを正として比較するのか。


やっぱり「イメージするチカラ」は大事です。妄想力万歳。なによりSHIROBAKOの小笠原さんもおっしゃっています。

不安になっても状況は変わりません。あらゆる最悪を想定しつつ、気楽に構えましょう。
─ 小笠原綸子