老害システムエンジニアにならないために


ちょっと老害の意味を調べてみると、思っていたことと違った。てっきり、現場にあーだこーだとdisるのが老害かと思っていたんですけど違ったみたい。

ろう‐がい〔ラウ‐〕【老害
企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/244842/m0u/


この意味、平たく言い換えると「組織が持ち上がりのまま毎年1つづつ年齢を重ねる」ってことだね。


で、これで何が拙いかというと、組織の中での役割が変わらないまま全員が年齢を重ねるから、誰かがアルタイミグで寿命が尽きると代わりになる人がいないのです。そんなことはないんじゃないか、と思うかもしれないですけれど、人は自分が経験したことをベースに動く生き物なので、いきなり重責のロールを任されるとその任された人のキャパを超えたロールだったりすると、頭真っ白になるんですよ。


キャパの閾値よりロールの責が重すぎるときに。


そうしたことをあらかじめ見極めたいなら、それはそうしたケースと類似性のあるタスクをやらせて限界を見ておく必要があるわけです。老害にならないためには、意味合いを考慮すれば、組織の中で実務部分を流動的にしておかなければ近い将来に死んでしまってもおかしくはないんですよ。


老害を自分自身だけのことに限定して考えるなら、それは自分から別の人に供与できる技術やサービスに当てはまるのだと思うんです。それが、自分が担える責務を決めてしまうから。


だとすれば、自分自身に由来する技術やサービスは常に更新や新規導入をしておかなければ老害は静かに進行してしまい、それを自分自身で気づかないといつの間にかただの老害でしかなくなってしまうんですね。


おぉ、怖い。


というのであれば、今のまま現状維持で良いというなら、今保持している技術やサービスは少なくとも更新していなければならなくなります。で、現状維持でいいからなんて言っているシステムエンジニアは技術やサービスの更新を意図的にやっているのでしょうか。


それは、プロジェクトマネジメントなんて PMBOKがわかっていたら後は何も学ぶことがないなんて言っているプロジェクトマネージャだって老害のうちなんですよ。現状維持が一番大変なのかもしれないのに。