PMBOK 5th をもう一度読み直して見つけるキーワード
なんとなく、PMBOK 5thを見直してみようと思って目次を見たら図と表の一覧に気になるキーワードを見つけたのでした。
引用 PMBOK 5th XIV
あれ、PMBOKにもRACIチャートあったんですねぇ。今まで全然、意識して見ていなかった…。
その実際のRACIチャートはこちら。
引用 PMBOK 5th P262
RACIのそれぞれの意味は下表のとおりになります、と。
Responsible | 実行責任 |
Accountable | 説明責任 |
Consult | 相談対応 |
Inform | 情報提供 |
基本的な書き方は、列(横方向)に役職や名前を列挙します。行(縦方向)に役割を列挙します。基本は下表のとおりで、横方向、縦方向に増えていきます。
組織名・名前 | |
役割 | R/A/C/I |
約束事がひとつあります。それは、Accountable の A は、行ごとにひとつだけ。ほかの、RCI はいくつあってもいいです。
A | B | C | D | E | 備考 | |
機能A | R | I | C | A | I | ○ Aはひとつだけ |
機能B | R | I | C | A | A | × Aがふたつある |
ところで、システム開発のプロジェクトマネジメントのどこでRACIチャートを使うかというと、見積もり時やプロジェクト計画時に他組織との役割分担の前提に対して、可視化しておき、契約時やプロジェクト立ち上げ時に作業を詳細化して分担する際に使うんですよね。曖昧さを残さないために。
Accountable がひとつしかないということはRACIチャートの中で、最高の責任を持っているということです。その最高の責任を持っているため、複数人数を当てて責任の所在を曖昧にしない、という意思が感じられますね。