仕事のストレスから解放されるためにもトレースされない仕事をしよう


仕事で高いストレスにさらされている人がいたらその原因かもしれないのが

「トレースされている」


からかもしれません。トレースの意味は、

トレース【trace】[名](スル)
1 原図を薄紙などに透かして、敷き写すこと。「設計図を―する」
2 登山で、踏み跡。また、その踏み跡をたどること。
3 コンピューターのプログラムが実行されていく過程を追跡し、調べること。
引用 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/161605/meaning/m0u/


のとおり、過程を調べらることです。誰にか、ですって。ストレスを感じしている人のやっていることに関心がある人です。仕事なら、上司やリーダがそれにあたります。では、なぜ、トレースされるとストレスを感じるのでしょうか。


裁量がなくなる恐怖
トレースをされるということは、他人に自分のやっていることに対し、逐一、どうなっているか口を出されるということです。状況が分からなければ「どうなっているか」と聞きますし、進み具合が思うように進んでいなければ「どんなやり方をやっているか」とやり方を聞いてくるようになりますし、結果が期待しているより低ければ「なぜそのようなやり方をしているんだ」と説明を求めてきます。


状況の説明から始まって、箸の上げ下げまで口を出してくる。こんな状況では自分で考え、進めていくという作業の裁量がなくなってしまいます。


裁量がなくなるというのは、意思決定権を剥奪されることであり、自分にあったペースで進められない、ということでもあります。すべてが他人に決められて、それに従わなければ、さらに干渉されるようになります。


こんなの、恐怖としか言いようがありません。


主導権を手放さない
トレースされないためにはどうしたらよいでしょうか。トレースしようとする人も、別にトレースすることが好きてやっているわけではありません。なぜ、そう言えるかというと、そんなことでいちいち首を突っ込んでいたら他の仕事ができなくなってしまうから。それぞれ、自分の仕事があるのでそっちの方が優先したいですよね。でも、それより「やばそうだ」と思ってしまったから、関与をはじめるわけです。


であれば、報告はするし、ときどき相談もしたいけど、主体性は自分が握って手放したりしませんよ、と意思表示をしなければなりません。安心してください、と見せなければなりません。そのためには主導権を手放したりしてはいけません。


先を見せる
トレースする人は何に関心を持っているのでしょうか。それは、今進んでいる過程を進んだら「どうなるのか」という結果を知りたいのです。だから、どうなっているかを聞くし、望む結果に近づくためにやり方に口を出してくるのです。


であれば、状況を説明する際に、これからどう進めていくかの計画、段取りが分かる情報を明確に伝えることが必要です。


今の状況は事態の整理をしているけれど、こっちの方向に進むように段取りをしているよと伝えることで、事態に関心を持っている人に「そう進むんだ。なら結果を聞けばいいか」と思わせることが作戦のポイントです。


先を考える、進め方を示すことは、自分の意思表示をすることですし、まさに事象の主導権を握っているということです。事象をコントロールしていれば、自分のペースでコトを運べますから自分のペースで進められるのでストレスは断然下がります。


イニシアチブをもって進めて、ストレスフリーで仕事をしましょう。