いつも納期ギリギリのエンジニアは自分の仕事の特性を知らない

おじさんエンジニアになったら、10時くらいに出社して日経3誌をお昼まで眺めて、適当な会議に適当に出て15時過ぎたらフェードアウトできたらいいよねぇなんて思っていたけれど、現実には早朝に電車乗っているし、管理職やらプロマネやらコンサルティングやらで管理に現場に時間を取られるしで、思うようにはならないものです。まあ、実現しても1日で飽きそうですけど。

多くのエンジニアとお仕事をしていると人それぞれがそのまま当てはまるような仕事ぶりで興味深いと思います。へーこんな仕事の仕方をするのかとか、毎回毎回自分で仕事に追い回される進め方をしているなぁ、とか、働き方の多様性を観察していると面白いのですよ。

上手に仕事の締め切りに合わせてくるメンバもいれば、まさに締め切りに追われているメンバもいるのだけれど、前者のメンバがいい仕事をするかといえばそうとは限らないというか締め切りに合わせてくるメンバの出来は考慮が足らない(ケース抜けとか前提考慮していないとか)ことが多いので納期と品質の関係はあまりないようです。じゃあ、納期ギリギリのメンバはといえばやっぱり間に合っていないので。

そんなメンバを見ていると自分の仕事の仕方、時間に対する捉え方とか品質に対する確保の仕方とかの特性を知っているのかな、と思うのです。

自分の仕事の仕方の特性を知ろう

Q 自分の仕事の仕方の特徴のある性質を書き出して優先順位をつけなさい

 

 

としたらどんな性質を持っていて、それはどのような価値基準で、様々な性質に優先順位をつけたらどんな順番になるかを書き出してみましょう。

期限に対する価値観はどうでしょう。期限に間に合えばいいと思っていれば、納期が近づかないと手をつけない行動をとるでしょう。納期は守らなければと強く思っていれば納期より前に終わるように段取りをするでしょう。

納期に対しては間に合えばいいと思っていて、品質に対しては言われたら直せばいいと思っていたら、納期ギリギリで、品質は多分、イマイチなアウトプットの繰り返しになっているでしょう。

逆に、効率的に仕事を進めたいと思っていたら、一番ショートカットできる段取りを考えて、その通りに進むように準備を始めるし、周りにもそれに合わせるように要求するでしょう。

ここでの目的は自分の仕事の仕方の特性を知ることで、書き出して順位づけをしたことにダメ出しをすることではありません。

その行為は成果に繋がっているかを問う

自分の仕事を楽に進めるためには、仕事での振る舞いひとつ一つに結果を持たせられるかどうかにより変わってきます。

いつも納期ギリギリということは締め切り間近までに何かをしていて時間を消費しているのです。それ、何に使っていたのでしょうか。それを書き出して可視化することが一番いいのです。

例えば、カレンダの時間ごとに何を仕事の作業で得たのかを書き込んでみることで簡単に可視化できます。これを1日でもいいのでトライしてみましょう。

自分の時間に対する価値観がわかります。何もアウトプットがなければ時間をタダだと思っているのかもしれません。

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会議ばかりの予定であったら、八方美人になり過ぎようとしてるのかもしれません。それで自分の仕事が遅れて期限ギリギリになっていては元もこうもありませんし、品質もなおざりになってしまいます。

 

結局、自分が担当する作業の時間を自分自身で確保するか、がポイントです。当たり前ですが、これが40代になっても50代になってもコントロールできないエンジニアばかりなのが現場です。

 

逆に、自分の仕事の仕方の特性を知り、向き合うことができれば簡単にリーダになれますよ。