写経で学べるプログラミングといきなり前線配備のプロマネと
子どもがプログラミングの授業で苦労している風だったのでアーキテクトにどうしたらいいものかねぇと聞いてみたら
「本を買ってひたすらタイプですね(ニッコリ」
とご教授いただきつつ
「それ写経じゃん」と返したら
「そうかもしれないですね」
と。
それを子どもに伝えたら自分で本を探してきてAmazonで手配してと言ってきたんですね。こうした気持ちってその気になっているうちに手をつけた方がいいと思ったんですね。自分がそうだから。
それですぐ欲しいのと聞いたらそうだというので近所の大型書店の在庫を検索したら品薄であったのでお店に行ったらAmazonより早く手に入れられるよと教えてあげたら「行ってくる!」と。開店までまだ時間あるけどね。帰ってきたら2冊抱えてきました。
生産ラインとソフトウェア開発の文化的背景の差異
標題がちょっと大げさですけど。
プログラミングもそうですが仕事で使う道具は誰にとっても同じですがどう使うかはそのエンジニア次第です。同じ道具(手法、ツール)なのにどんな風に使うかもエンジニア次第というところが面白いというか悩ましいというか。
生産ラインであれば、決められた手順に決められた道具を基準値の範囲の中で使うことを求められます。設計したとおりの仕様と品質にするために必要なことですし、事故を防止するという安全衛生の観点もあります。
一方、ソフトウェア開発ではフレームワークやプラグインまでは開発標準として指定されてもその使い方はエンジニアに委ねられているというか裁量というか丸投げされているわけです。
まあ、そういう文化の業種なので指定が多いとあれこれと文句をいうエンジニアが多いですけど。便利なプラグインとかは共有してみんなの環境に入れればいいのに。
そうした道具に対する文化的な背景があるということは改めて押さえておいた方がいいと思います。
動くと嬉しい
話を戻してプログラミングは写経で覚えるといいよいうのの1つには、タイプをすることでタイピミスをでバックしたりするけれど動くプログラムを実感することができるということです。
やっぱり動くと嬉しいし。
タイピミスをしてデバッカーでトレースして動きを知ること自体が学習を進めるわけです。
プロマネはやってみる手段がない
さて、このプログはプロジェクトマネジメントがメインなんですけどね、プロマネを勉強する方法でこの写経に当たるものがないのです。
これ、問題でしょ。
練習して学ぶ手段がないんですよ、プログラミングのように写経する場がないんです。プログラミングならPCにコンパイルする環境を作れば動かせるわけです。乱暴に言えば。でも、プロジェクトマネジメントはそうした環境が実践しかないのですよね。
もう、実戦でやるしかないんです。
知っている限りでは、このことを言及している書籍ってないですよねぇ。まあ、ワタシの勉強不足だけかもしれませんけど。
研修やセミナーでワークショップがあるじゃないと思った方もいると思いますが、それケーススタディなんですよ。実際に動かして何度もやり直せないんですね。
ネガティブに言えば、ケーススタディでやった気になれるけれど、現実と乖離がある(モデルケースでやるので)実感が得られないのです。
まあ、こんなことをエントリのネタにすること自体で気づきがあったわけですけれど。さてこれどうするかな。