多重請負のエンジニアが闇から光を掴むために

金融系のN次オンライン更改とかシステム統合のような超大規模プロジェクトだったりすると多重請負があったけれど、メガバンなどの金融系は再々委託を禁止しているところが多いので建前上は、顧客>顧客情報子会社>プライム>サブコンの形態までのはずで、それより以下はグレーゾーンだし、あったとしても知らぬところで契約違反をしたと言われかねないので下に入れないでサブコンの横並びで派遣に切り替えたりしているんじゃないかとと思うんですけれどねぇ。

 

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まあ、これがいまだ存在するなら闇としか言えないし、2000年くらいの頃だったらまだそうした再々委託禁止とかは聞かなかったので4次、5次受けのエンジニアだろうを見かけたことはあるような気がするのだけれど。

多重請負のエンジニアに期待されること

 契約を守るコンプラ意識の高いプライムコントラクタであれば契約を直にするとか派遣にするとかで何とかしてでも欲しい人材なら下から上に引っ張り上げるだろうけれどそこまでのエンジニアがいたとしても契約手続きの面倒さと上の説得のコストを考えると、いる人材がたとえ無能であってもなんとかしようという心理が働くので結果的にN次受けのエンジニアがプロジェクトのキーパーソン的なロールにつくことはゼロなんですよねぇ。

N次受けのエンジニアがそのプロジェクトに参画するということの期待値は、労働集約型のプロジェクトとしてのリソースに見合う貢献をしてもらうことです。設計の下工程がそうした労働集約的な仕事のボリュームが出るのでそこで頑張って、となるわけです。

具体的には、(顧客用語かプライムベンダ用語の工程の総称に依存するけれど)詳細設計から結合試験の作業が割り当てられるわけです。

多重請負のエンジニアにできないこと

前述の割り当てられていない仕事全部なんですけれど。プロジェクト上の作業でできない=経験が、という意味で。

多重請負のエンジニアの闇から抜けるために

いくら優秀でもN次受けのエンジニアでいたら一兵卒のエンジニアでしか仕事は回ってきません。全てにおいて契約がたちはだかりますから。コンプラを守らせようとする部門のチェックははいるし、顧客からもコンプラ順守をきつく申し渡されるので。

N次受け、多重請負のエンジニアでもプロジェクト全体の工程計画は比較的閲覧できるのは、情報セキュリティ事故防止的な意味合いと従来の座席に常駐させてヘッドカウントで契約させる人月商売のおかげといえばおかげだけれど、見ようと思えば見られるプロジェクトの内側にいることを改めて認識しましょう。

N次受けエンジニアが大規模プロジェクトのプロマネや開発リーダになることはゼロではないけれど、大規模プロジェクトから足抜けした後に経験するプロジェクトでリーダになる可能性は微%はあるのですから。

もし、プロマネや開発リーダになりたいと思うなら、大規模プロジェクトのプロジェクトマネジメントの方法論、やり方(実施要領的な)を標準化ドキュメントから引っ張り出して自分の知識に取り込むことをやりましょう。

ただ頭でっかちで手足が動かないエンジニアはそうした実務につけることは大手ベンダとかサブコンくらいじゃないと切られてしまうのでN次受けではいられないですよね。稀に混ざってくるけど。

実務ができること=実際に取り込んだ方法論を一つの手段としてフォースを使えるようにすることです。

で、サブコンくらいの会社に移ること。そうしないとシステムエンジニアというなのオペレータ、単純工としての作業員のままで闇に消えてしまいます。

 

 

 

なぜ、システム開発は必ずモメるのか?

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