若手エンジニアが成長に必要なもの

自分のことで話をするとプログラミングのスキルが必要だった。本当にセンスはないし、本を読んでも頭に入ってこなかった。

多分、もっと写経をした方が良かったんだろう。

不思議なことに、得意と思っている若しくは苦手意識のないことは本を読んでも理解できるし「自分が今参画しているプロジェクトを当てはめるとこんな風になるな」と妄想も自然と出来る。

全くもって不思議だ。

よく、スキルをレーダーチャートにプロットして得手不得手を可視化して見せられることがある。直感的に表でスキルを○や×で列挙されるよりレーダーチャートのグラフを見る方が『わかった』気にさせられる。

実際には、得られる情報量も質も同じなのだが。

目標管理の中でメンバの目標を設定させるときに意識的にしているのは、メンバ自身がなりたい将来像(それ自体あまり考える機会がないので都度の思いつきか前年の継承なのだろうが)になるために必要なスキルの項目を自分自身で選ばせている。

ここは一切、口出しをしない。

なぜなら、彼彼女の人生だからである。彼彼女のエンジニアとしてのリソースを使うのだから、自分で悩んで決め、試行錯誤しながらピボットを続けて欲しい。

そう思っているし、そうするようにしているので、どのスキルを伸ばすか設定するときには得手不得手のどれを選ぼうと構わない。

得意なスキルを楽しみながらさらに伸ばすのか、不得手なスキルを無理して引き上げるのかは、好きにしたらいい。

どっちだったかと言えば、自分は結果的に得手を伸ばしてきたのだろう。そうすることで余裕が出来たからか、得手とは違う、でも関心を持ったスキルや、次のロールを担うために必要だと思ったスキルを身につける準備をしてきたのだから。

そこに置いてきぼりとなったのはプログラミングだ。これは相変わらず野ざらしにされたままだ。

ただ、60歳くらいになったらもう少し時間ができるだろうから、そのときにでもやろうと思っている。そのときの流行りの言語で「Hello World!」をしているかもしれない。

そうなったら、それはそれで面白い風景かもしれない。