安全なプロジェクトマネジメントの知見は広がらない
組織内において、話題になるのは危なっかしいプロジェクトか炎上しているデスマのプロジェクトである。なぜなら、経営にインパクトを与える可能性を持っているから、マネジメントが『なんとかしろ』と口を挟んでくるためだ。
そう口を出してくるのは、経営に云々もあるが、事業担当責任者としてはキャリアに傷がつくので立て直さなければならないし、プロジェクトで赤字が出れば予算達成が怪しくなるのでやっぱり立て直さなければならない。
で、うまくいっているプロジェクトから人を剥がすなり、元エースだったマネージャを投入する。
SIerは撤退を考えない(結婚するより離婚する方が体力も知力も必要なのと同じ理由)から後がどうなろうがやりきらせる。後ろを振り向けば焼け野原だけである。
うまくやっているプロジェクトは人を取られ、さらにデスマのプロジェクトで赤字で凹んだ予算の穴埋めにプロジェクト内で留保しているリスク対策予算を供出しろと強制され、泣く泣くコンテンジェンシの原資を奪われる。
上手くやっているプロジェクトは健気である。多少上に向かって文句の一つもいうかもしれないが、上手くやっているPMは余計なことをしない。自分のプロジェクトを自分の理想となるように運営するために集中しているからだ。
そして、ひたすら、リスクの予兆を見逃すまいとリスクの芽を潰す。
リスクは、課題管理の中で芽を出すし、日常の進捗の滞りの中でも芽を出す。顧客の不用意な発言からも芽を出すし、作業手順上の転記からでも芽を出す。
あちらこちらから、機を狙って芽を出そうとする。リスクはマイナスなリスクがほとんで、ごく稀にプラスのリスクの芽を出すこともあるがほとんど気付かれない。
いずれにしろ、上手くやっているPMはリスクの芽がないかを探すことに集中する。
結果、プロジェクトは安全に進捗する。デスマのプロジェクトに人を取られようが、予備の予算を削られようが、リスクの芽を摘むことに集中しているので安全が保たれる。
マネジメント層から見れば注意をするのはデスマのプロジェクトであるから、安全に進行しているプロジェクトは気に止まることはない。デスマをリリーフしたPMだけが印象に残り、デスマ対策だけがプロジェクトの知見としてまとめられ、遺構となる。
若しくは、ガチガチの管理で箸の上げ下げまで指示され、リスクを回避するオペレーションが要求される。まあ、なんてことはない。どれも似たような外郎のようなプロジェクトマネジメントと低粗利のプロジェクトが仕上がる。
さて、どこに安全なプロジェクトマネジメントが広がる余地があるのだろうか。マネジメントが評価しなければならないのは安全にプロジェクトをマネジメントしたPMなのだが。
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