会議で『これはすごい』と関心した経験をしたので共有させて欲しい
どうして会議は長いじかん拘束され、ひどくつまらない。その上、何が決まったわからない。こんなことならバックれて自分のタスクを進めた方が良かった。
そんな会議が多いのはどうしてなのだろうか。
その上、その会議に出席するのは、声の大きなおじさん、半分寝ているおじさん、毎回違うことを言うユーザ、PCで内職しているエンジニア、そして、なかなか出席しないキーパーソン…。
あるプロジェクトで、これはすごいと関心した経験をしたので共有したい。ツイッターで見かける『広まれー』である。
某プロジェクトの検討会のある回は、議題が目白押しだった。案の定、少しずつ、agendaの時間は遅れ始める。
冒頭から厳しいツッコミがベンダに入る。『それはRFPの提案と違うから受けれられない。まずは提案と違うことに対して説明をせよ』と複数のステークホルダからベンダにマサカリ雨あられのように投げ込まれる。なんとなくは進ませない状況を眺めているとステークホルダはステークホルダの仕事をしている。
次の議案も、ステークホルダから苦情が噴出する。ただ、これは着地点が見つかれば良さそうだ。
いくつかの議案を終えて、いよいよ自分の担当する議案になった時点で10分押しである。出席しているステークホルダの1人が次の予定があるから時間通りに終わって欲しいと釘を刺される。
その議案は、その会議に附議されるまで担当と何度も見直しを行い、なんだかんだでスライドを8枚まで絞り込んだ。
議案自体は、承認案件でも報告案件でもない。毛色が変わっている。経営課題のようなものを投げかけるものだ。故に、その投げ掛けで何を残すのか、そこがミソになる。
スライドの要点だけ書けば、現状認識と課題である。
そう。自分でこのことに気づけば8枚は多かったし、8枚のスライドを作る手間は不要だったかもしれない。
#この辺は大企業病の現れなのかもしれない。
それは横に置いて、現状認識と課題のスライドを話し終わったタイミングで座長が割り込んできた。
その割り込み方と話の持っていき方を目の前で見ていて『これはすごい』とただただ関心するばかりだった。
複数いるステークホルダそれぞれに現状認識に対するそれそれの立場での見解と同意を取り付けるために、ラウンドロビンを2周しただけで課題に対する共有と同意を取り付けてしまったのだ。
イメージはこうだ。一人ひとりのステークホルダに共有で1周、同意で1周、都合2周。これでその場で課題に対する共通理解と課題を全体のものであると同意を取ってしまったのだ。
こちらとしては、ぽかんとするだけである。
ある意味、美味しいところを持って行かれたようなものだが、実は、考えていた進め方とは違っていたので同じ結果になったかと言えば、そう言い切れない。
そういったこともあって、『これはすごい』と関心させられたのである。
ふむ。
そして、自分の会議に対する切れ味が鈍っているのではないかと自省したのである。

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