嫉妬する上司
知り合いが上司と思われる方からその知り合いの振る舞いに対してあれこれと小言を言うのだそうだ。なんとはなく、状況を察することはできるし、感じるところもあるので何か助言めいたことを返そうかと思ったが思いとどまった。なぜなら、自分のリプライを読むことで何か変えられるかどうかと考え直したとき、返って悩んでしまい兼ねないと思ったからである。
要点を書くとするならば『上司が振る舞いについて難癖をつけている』だけにしか捉えれない。
誰でも、あれこれと小言を言いたくなるときは、その小言について日頃から繰り返し『何か』をするように言っているのにそうしてくれないなどの状況を思いつく。仕事場であれば、使用したら元に戻す、組織のルールを守る、など幾つでも上げられるだろう。
知り合いの働きぶりについてはよく知らないので、小言を言う上司の行動は正しい可能性もある。そう思うと迂闊に助言を行えない。
他には、その上司から知り合いを見たときにどのような感情を持っているかと言うところはとても気になる。
上司とて人の子である。多分、自分のように上司だろうとメンバだろうと行動に影響するような感情を感じないマネージャは少ないと思う。だから、その知り合いの上司も御多分に洩れず感情が豊かなのではないだろうか。
ところで、上司は部下であるメンバの成長を促進するのも仕事である。メンバの成長により、ロールアップすることで新たなビジネスを担わせ、組織目標へ貢献する。であれば、その貢献度合いによっては、上司を飛び越えてしまうこともある。
上司とメンバとは日常的に接するから、そうした成長のスピードを一番感じるのは上司自身なのである。そうした状況に置かれた上司は何を感じるのだろうか。
上司のポジションやロールを奪われないかと言う危機感ではないだろうか。
言い換えれば、有能なメンバだからこそ、メンバの存在に身の危険を感じるのは上司なのである。
話を戻して、知り合いはそういったシチュエーションに置かれているのかもしれない、と思ったのである。もしその可能性があるとすると、異動する他対処のしようがない。
これでは話が途端に重くなるし、こうしたことを長々と文字起こしするのはコミュニケーションの手段の選択としては適当ではない。やはり対面を選ばざるを得ない。
なんでもそうだと思っているのだが、嫉妬ややっかみは避けておきたい。身近な人との間は特に。