メンバとマネージャの距離を詰める

 みなさんの立場からみたら50歳を超えたマネージャはどうか感じるだろうか。みなさんが30歳前後だとすると20歳も年が離れているのでご両親に近い年齢と思うかもしれないし、(たまたま仕事場での上司だから見知っているが知らなければ)怖そうなおじさんと思うかもしれない(イケメン設定ではないので)。50にもなれば、顔にシワもシミもあるおじさんであることには変わりない。自分が新人エンジニアとして入社した頃の課長は40代のヒゲのおじさんだったし、その上の次長は50近かったのではないか。何にしろ、遠い存在だった。

遠く感じたのは、年齢差だけだったかと思い返せば、そうではない。いわゆる管理職は現場にいなかったのだった。話すのは年に1回あるかどうか。次長、部長なんて話す機会もなかった。そう、物理的な距離も離れていた。

幸い、今のチームとは同じ場所で働いているので前述の距離感の感覚は自分は感じない。それでも、メンバにとってはマネージャは意思決定をする人、評価をする人であることは自分が新人エンジニアであった頃と変わらないから、そうした役割に紐付く権限は変わらないから、メンバにとってはその辺りは気にするのかもしれない。

脱線するが、話す相手を受け入れているのであれば、尊重をした上で行動をとっているのであろうから、全く持って気にならない。そこから外れれば、一言言わなければならない。ハラスメントもその予兆があるものだと思っているので、どこからがダメとマネージャが思っているかははっきりと示さなければ伝わらないのである。

さて、メンバとマネージャの距離を詰めるにはどうしたらいいか。ロールに紐付く距離感は相手が感じるものではあるのだが。

例えば、ミーティングで議論をしたり、アイデア出しをするときに、メンバと同じ立場で参加する。これはマネージャは10票、メンバは一人1票のような物言いをしないということである。アイデアを出す権限だけ1票もらうことにして、アイデアを出し合う。さらに意思決定はチームに委ねる。チームの意思決定の方向性が明後日の方向でなければ、進めてもらう。

先日も来年のテーマのアプローチをチームで検討していたとき、1つのアイデアを出した。バズワードとテーマの組み合わせであったから技術的な裏付けは取れていなかった。ただ、感覚的にできるだろうという根拠のない確信だけは持ち合わせていたのだが。

そうした変なものを足す発想はエンジニアは普通しないものである。なぜなら、経験か知識として持っている机上でも裏付けがあるものからでしか考えないからである。そこに変なことを言い出して実現可能性を技術的に優れているメンバに揉んでもらうのである。マネージャの立場としては、専門外は仕組みは理解できたとしても実装までの勘所を持ち合わせていないことの方が多い。そうしたそれぞれの専門性を活かすことでマネージャからメンバと距離感を詰めていくのである。

まあ、どう距離を感じているかはわからないが。

 

 さて、大掃除と仕事おサメ。