自分のアップサイドを作る

このブログでも、これまでずっとスキルを上げよう、伸ばそうと言い続けていた。実際、エンジニアのスキルは価値=できることに繋がり、結果としてやりたい仕事につけたり、評価されたり、報酬として返ってきたりする。

見方を変えれば、スキルはエンジニアの価値であり、それを増やさないと競合するエンジニアに追いつかれ、抜かれ、追い抜かれる。

市場は時価であるから、市場に自分を売りに出すとそのときに需要のあるエンジニアは高く売れ(採用され)、需要のないエンジニアは売れない。

市場を所属する組織としている場合、その組織で時価評価をしていなければ売値が下がることはないが、仕事があるかどうかはまた別な話ではある。

市場のニーズとして、労働集約的なビジネスを主流としていたときは、技術を使えればよかったが、知的生産的なビジネスニーズに転換をはじめたいま、どの技術を、どんな方法で使えば目的を達成できるかという技術の見識眼と適用にシフトしていると感じている。

これは技術を使えるというときの、使えるの中身が問われているのと同じだ。使ったことがある、ではこの先、生き抜けない。

肝心だと勝手に思っているのは、

  1. 調べる力
  2. 技術の身につけ方
  3. ロジックの建て付け方
  4. 汎用できるパターンを見つける

ではないか。1-3までは若手の頃に身につけておきたい。4は経験が多くなるにつれアーキテクチャや概念で話す必要が出てくるため、必要となると思っている。

これを仕事の中ばかりで意識してやっていると、とても疲れてやって続かない。正直、無理と思うのももっともだと思う。

少し、横道に逸れるのだが、今年、仕事とは全く関係のない分野に首を突っ込んで、ある資格の前提講習を受けた。これは全くもって仕事に紐づかないし、関連しない。

そこにリソースを掛けてそれをしていること自体がおかしいといえばおかしいし、自分でもバカなんじゃないかと思う。本来であれば、関連する方でエンハンスしているところにリソースを割くべきで、そっちは半ばお留守番になっている。

ただ、その仕事とは関係のない分野で、前述の1-4がとても役に立っている。関連のない分野であるから知識を得なければならないし、情報をなければならない。首を突っ込んでいる分野での技術的な好奇心が疼き、一定のパフォーマンスを得られるように改善を行い、技術を育てる。そこには再現できるような考えの軸を育て、パターンにデザインしていく。

何が言いたいかというと、仕事と関係ないところで仕事で必要な振る舞い方や思考を整理する訓練できるということである。

自分のアップサイドを作るのを楽しくやるにはこうした間接的なやり方もある。

 

 

 

 

ひっくり返すだけ! アップサイドダウンケーキ

ひっくり返すだけ! アップサイドダウンケーキ