「……この大莫迦。あなた、いったい何のためにここに存在しているの?」


俺の妹がこんなに可愛いわけがないの4巻で黒猫が桐乃に言った言葉ですね。それをふと、昨日の仕事の帰りに疲労でぼっと読んでいたら、黒猫が言うわけです。「……この大莫迦。あなた、いったい何のためにここに存在しているの?」って。


ここには書けない大人の事情がままあって、悶えながら途方に暮れつつ今日はもう手を打ちようがないなどとひとりごちりながら、PCを畳んだわけです。大人の事情というかプロジェクトの山積みの問題やら課題やら政治問題を自分の問題ではないものはそうであるのだというスタンスで言葉として表現して、人前に放つもののそれを誰も受け止めないという悪循環に気がとても滅入るけれども、やっぱり“ワタシの問題ではない”というスタンスからか、自分が強くなったから、平常の10倍はあるストレスに対しても胃が痛いとかそういった症状は一向にないのもこれまでの自分から言えば随分ひどい奴になったもんだと変な関心をしたり。


「……この大莫迦。あなた、いったい何のためにここに存在しているの?」


日々の自分の成果、アウトプット、deliverableを思うと、何かを作るわけではないけれど、一向に先を見たくても見えないところのもどかしさや歯がゆさを感じられずにはいられないけれど、それを解消するためのアクティビティはやっぱり先に道を指し示すことと借金取りのように取り立てる他なく、それ自体も今は役割分担として任せているやり方をもう変えないといけないのかもしれないと思わざる得ないほどに、進捗は切羽詰っている感を自分の首にナイフを突きつけるくらいのリスクとして受け止めないといけないのかもしれない。


「あなた、いったい何のためにここに存在しているの?」


これは自分の役割としての責を果たしているのかということの問い詰めと受け止めているのであって、そのエッジの効いたナイフの扱いを誤ると自分自身を本当に気付けてしまうことの危うさをいかにして面前の問題として受け止めるのか、そろそろ腹を据えないといけないのかもしれないなぁ、と、暫し、放心しつつも現実は進んでしまうことに対して何等か手を打つのは誰なのか、自分なのかという問答を含めて終わりにする時期であるには違いない。


「いったい何のためにここに存在しているの?」


キツイなぁ。ほんと。とは言え、承れるものと承れないものとあって。済し崩し的にするのは曖昧を増やすことであって、よからぬリスクを増やすことでもあるからそれは何とか一旦現状確認とゴールの再設定をしなければならないということは違いないのかもしれない。