一番やさしいWBS −日付を入れる−
昨日、一番やさしいWBS −依存関係をつける−でWBSに作業順序である「依存関係」を関連付けたので、次はWBSに日付の情報を設定して「工程」「スケジュール」と呼んでいる馴染みのあるスケジュールを確認しましょう。
WBSはどこまで進んでいたっけ?
一番やさしいWBS −依存関係をつける−が終わった状態で、WBSが持っている情報は下表のとおり、「WBS ID」「WBS」「先行WBS」です。
【例3】プロマネの本を読む
WBS ID WBS 先行WBS ID 1 プロマネの本を読む n/a 1-1 プロマネ本を選ぶ n/a 1-2 本を買いにいく n/a 1-3 本を買う 1-1/1-2 1-4 本を読む 1-3 1-5 感想をブログに書く 1-4
WBSに、日付の項目を追加して情報を持たせます。
WBSに作業量がないけどいいいの?
おっと、その前にこのWBSはWBSの作業量を見積もっていなかったのでそれを先にやりましょう。
作業量は1日あたり8時間とします。1時間は0.125、2時間は0.25とします。本屋さんは片道1時間程度で、レジに並ぶのは1-2に含めることにします。
「1-1」から「1-5」の合計は3日です。WBS IDが「1」には、1-1から1-5の合計の作業量の合計を設定します。まだ本を選んでいませんが、本は2日で読むことにします。
【例4】プロマネの本を読む
WBS ID WBS 先行WBS ID 作業量(8時間/日) 1 プロマネの本を読む n/a 3.0 1-1 プロマネ本を選ぶ n/a 0.25 1-2 本を買いにいく n/a 0.25 1-3 本を買う 1-1/1-2 0(1-2に含む) 1-4 本を読む 1-3 2 1-5 感想をブログに書く 1-4 0.5
WBSに日付を入れるってどういうこと?
次に、WBSに日付を入れます。WBSには、「開始日」「完了日」を持たせます。「完了日」を「終了日」と表現する人もいると思いますが、意思を持って完了したと確認する行為を強調したいために「完了日」を使用することをお勧めします。
カレンダを見て、実際に読む日にちを決めます。5月2日からはじめて3日間かかるので、5月4日には本が読み終わる計画です。
プロジェクトでは、逆に、平日の月曜日から金曜日の日付を設定します。この日付の設定を機械的にできないのは、祝日など月曜から金曜の間に休みが入るため、休みを考慮する必要があります。
【例5】プロマネの本を読む
WBS ID WBS 先行WBS ID 作業量(8時間/日) 開始日 完了日 1 プロマネの本を読む n/a 3.0 5月2日 5月4日 1-1 プロマネ本を選ぶ n/a 0.25 5月2日 5月2日 1-2 本を買いにいく n/a 0.25 5月2日 5月2日 1-3 本を買う 1-1/1-2 0(1-2に含む) 5月2日 5月2日 1-4 本を読む 1-3 2 5月2日 5月4日 1-5 感想をブログに書く 1-4 0.5 5月4日 5月4日
WBSに日付が入ったので、これでやっとみなさんが知っているWBSと読んでいる日付情報を持った工程表、スケジュールが出来上がりました。