失敗を怒ることは仕事ではない


ワタシは仕事のことでの失敗であれば失敗した本人から謝ってほしいと思ったことはないのです。記憶にある限り、一度もない…と言い切りたいくらい、ないのです。


仕事だからということもあるけれど、失敗したらどうリカバリをするか「意思を教えてほしい」のです。自分ではやりきれないとわかったので「手助けがほしい」のか「1日猶予がほしい」のか。


で、その失敗を繰り返さないためにどうすればいいのか、どうするつもりなのかを教えてほしいのです。


いつも書いていることですけれど、失敗した人に問題があるのではなくて、失敗した人の考え方、作業の仕方に問題がある、そう思うんです。


失敗した人に失敗した原因があるとしてしまうとその人にはその失敗したことを二度とお願いできなくなってしまいます。リソースを預かる身としてはそれでは困るのです。リソースである人が失敗し、支障をきたすのであればリソースを預かる人が「使えないヤツ」になると思っています。


失敗には失敗の原因があるはずです。アプローチが悪かったのか、準備がたらなかったのか、何かしらに問題があったはずなのです。


だからその失敗を繰り返さないためにどうしたらいいかを考えてもらいたいのです。


失敗を怒ってしまうと失敗すること自体を許さないと伝えていることになるのです。


繰り返しますが、失敗することは責めてはいけないのです。失敗した原因を突き止め、突き止められなければ仮説を立てて再挑戦してやり遂げてほしいのです。


そうしないと、失敗をすることを恐れて失敗したやり方や準備に効果のない小手先の小変更で乗り切ろうとします。これでは失敗の延長線上ですからますます悪循環になってしまうのです。


ワタシの仕事に怒ることはないのです。もちろん、みなさんにだって怒ることは仕事にはないのです。怒る暇があったら、失敗している仕事をしている人が少しでも進むように指し示すことをしたほうがいいのです。