自分のために優しいレビューアを選んではいけない


提案仕様を見ると、「なんだか変だなー」とか「説明ないけど大丈夫なのかなー」とか感じるときがあります。カウントしていないですが、

・考えていて対策を記載している
・認識していたけれど対策していない
・気づいていない


と、だいたいこんな風な選択肢のどれかになります。感覚的には、1:3:6くらいかなぁ。まぁ、ダメじゃん、なんですが。


なんでダメじゃん、と言いきっちゃうかというと、質問を投げかければほぼ取り入れているから。ほぼと書いたのは、中には別のページに書いている、というケースもあるからです。


このような危なっかしさを「リスクの感度」なんて言ったりしますが、この感度が違いすぎてツライ。


もっとツライのは、レビューする側も同じということです。なぜツライかは表にするとわかりやすくなると思います。

レビューイ/レビューア 感度が低い 感度が高い
感度が低い 両方で気付かない レビューイが見逃してもレビューアが気づく
感度が高い レビューイが見逃すとレビューアは見つけられない お互いに気づく


ね、怖いでしょ。両方感度が低いのは別次元として、レビューイの感度が高くても、識別できなくて見逃しているのか、識別はしたけど恣意的にスルーしているのか、どっちのケースとしてもレビューアが見つけられないと救えないわけです。


だいたいレビューイの感度が高い場合、レビューアはそうしたリスクの識別を丸投げする傾向があるので本当危ない。よくあるのは、

「アイツの提案だから大丈夫でしょ」


というやつ。これ、レビューの責務を放棄しているんですからね。ダメなんですよ。こういうレビューアは愛想がいいので優しく感じる。でも、自分にとってはリスクを見過ごされるので怖いんです。あー怖い。