時間外に勉強しても年収が上がらないエンジニア
もう、エンジニアが時間外に勉強するとかしないとかは終わったかと思えばこんなのが。
あー、はいはいと思いつつ読んだら勉強するしないは好きにしたらいいとかぶん投げているのに、勉強しないと給料が上がらないという方向に持って行っているんだから、結局時間外に勉強しろよ、と言っているんじゃん。
ちょっとおさらいするよ。
使用者(経営者)労働者に技術を身につけさせる理由
使用者が労働者に技術を身につけさせたいと考えるのは、事業の業務遂行上に必要となるからです。業務上必要な技術を身につけさせることで、期待する成果を得られるように訓練するのです。職業訓練、です。
労働者(エンジニア)自身が技術を身につけたいと思う理由
労働者であるエンジニアは自身に業務上の職業訓練に置いて技術を身につけることは使用者が求めることで、これは同じ職種の労働者は基本的に同じように身につけることは必要とされることです。なのでこの範疇で技術を身につけるためにかかる時間やリソースの費用は使用者が支払います。
ところが、労働者(エンジニアに限りませんけれど)自身が業務の時間外の、個人の時間を使って業務に関連する技術を習得しようと考え、自腹を切って勉強する人もいます。こうした時間外の技術習得の動機は何かと言えば、
- 業務での技術習得の補習的なもの(時間内にやれよっていうのは棚に上げます)
- 同じ職種よりアドバンテージを得たい
- 単なる興味
の3点に大別できます。ネット上で時間外に勉強しないと的に語られているのは2番目を暗黙で言っていますよねぇ。
はい、おさらいおしまいです。
勉強しているのに給料は…
エンジニアで勉強しているエンジニアはものすごく勉強しているようです。ただ、勉強している人が全員給与が上がっているかといえばそうでもないです。
例えば高度情報処理技術者資格を取るマニア的なエンジニアをときどき見かけますが中堅のまま滞留しているエンジニアが少なくないです。
なんででしょうね。
というか、勉強しているんだけどさ、資格もたくさん持っているし。でもさ、持っているだけなんだよね。そのエンジニアの可能性を引き出したくてリーダにアサインしてみたら当てが外れたこと複数ケースあるんですよねぇ。
多分ですけれど、勉強する=資格取ることが目的になっているんでしょうねぇ。
興味を持った領域の知識を身につけるのはそれを実戦で使うためです。使えた成果の記録を資格に交換することはいいと思うんですよ。
勉強して年収を上げたいなら
エンジニアが技術を勉強して年収を上げたいと願うなら、年収に関与する手法や技術を習得しないければ単なるリソースの消費で終わります。
では、なにが年収に関与するのかを考えます。
所属する組織の組織構造を書き出してみてください。階層構造で。トップはCEOですね。一番下は平社員。それもどこでも似たようなものだと思いますがエンジニアであれば技術職の職位レベル的なものがあってそれにテーティングされていると思います。
その上で、職種の中でのロールが構造的にあるでしょう。
今位置付けられている職種の役割メンバ、リーダ、プロジェクトマネージャ。組織構造としての役割の担当、係長、課長、部長…という構造。
それを1つ上がるためにどんな手法、技術、知識、経験が必要かを知らなければ今やっている時間外の勉強は空振ります。
メンバのエンジニアであれば、まずはプロマネになることです。多くの組織では、エンジニアからビジネスの素質があるエンジニアがマネージャに引っこ抜かれますので。
そのコースが嫌でエンジニアで年収を上げたいなら、ご指名買いやヘッドハンティングのオファーが来るように外で技術で認知されるような技術を身につけ名前を売ることが必要です。
当たり前な話ですよね…。ただ、いつ気づくかというのは人によって様々ですけれど。
#ワタシは遅かった…。