スコープをクリアにすることに慣れておかないといけない理由
プロジェクトのデリバリを真剣にQCDを守って成功させたいなら、QCDにもう1文字追加しないとまず成功は実現できないのです。
これまでプロジェクトで成功してきた例は、意識的か無意識にもう1つの文字をやってきていたからプロジェクトの目的を達成することができていたのです。
答えはSです。そう、スコープ。標題に書いているので問題にもならないですが。
スコープがクリアである必要性
なぜプロジェクトにおいてスコープがクリアである必要があるのでしょうか。
それは、プロジェクト活動の基準となるもので、スコープはプロジェクトで実現したい目的を表したものなのです。
プロジェクトにおいて、スコープがプロジェクトで実現する対象となることから、スコープの実現を計画し、スコープの変化の有無を監視し、変化があればトレースしなければなりません。
スコープはプロジェクトを実行している間、つまり、プロジェクトの契約からプロジェクトの終結までの間ずっとクリアな状態を保つ必要あります。
なぜなら、クリアな状態を保てなければ、プロジェクトの目的であるスコープを実現できたかどうかを評価できないからです。
慣れの必要性
プロジェクトで考えるとプロジェクトマネジメントの知識があれば当たり前だと思うでしょう。
ではそれに慣れておく必要がある、と言われたらどうでしょうか。つまり、日常の業務の中でも常にスコープはクリアであることを意識して仕事をしなさい、という意味合いになるのですが。
あるチームにあるメンバがいて、そうですね、イメージを持ってもらうためにペルソナを設定すると以下のようになります。
40代
NW技術を持つ
割と周囲に対して興味を持つ
仕事は積極的に取り組む
仮説検証型の仕事の仕方は得意ではない
一度決めたことの変更はしたがらない
前提を置いてしまうと変更に文句を言う
言葉遣いは曖昧さを残す
キーとなる決めの対象をはっきりしないまま進める
このような特徴を持つメンバは推進力があり、だいぶ頼りになりますがいくつかの特徴のせいか、いわゆる詰めが甘い状態を残したまま進んでいることが多いのです。
不思議なことに、決めたことを変更することを嫌う(ように見えていた)のに、本人の言動やキメないとまずい(とこちらには見える)ことを詰切らずに進めて最後になってひっくり返されることがままあるのです。
なんでかな、と思っていたのですが、言動とキメのところでそう言うことかと気づいたのです。
仕事はできる方だけど、スコープ設定が下手
なんですね。なので細々としたトラブルを抱えることが多いいんですよ。結果、つまりトラブルのでストレスを抱えることになってやたらと文句を言う。
それはどこに本因がるか自己分析をしないと解決しないし、スコープ設定が下手ということは原因をクリアにして向き合うということも下手ということです。きつい言葉を使うなら、逃げるんですね、嫌なことから。
そうならないためにも、スコープをクリアにしがら仕事をしないと思うように回らないよ、と。
スコープをクリアにしないでいると100%手戻りが発生するか説明ができなくなるんですけどねぇ…。
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