同じ世代、同じ性別でチームを組んではいけない

ある年のチームはビジネスを立ち上げたばかりでそれこそ片手で数えればすぐに数え終わってしまうくらいの人数だったのです。ワタシともう数人。とても少人数なので何かあれば直ぐに会話して片付けたり、方向性を決められるからコミュニケーションコストはとても安かったのです。

翌年にメンバが増員されたのはいいのだけれど、増員されたのがワタシと同じ年代で同じ性別で。さて何か変わったかと言えば、前年はほとんど無駄口を聞くこともなかったのに息抜きでの雑談が増えたり(それ自体は構わないが前年との差分として)するので、同じ属性を持つ人たちで緩いクラスタができてしまったんですね。その中のメンバが前年からいるメンバのリーダになったこともあって、そこの中ではそれほど大きなインパクトはなかったように見えて、実はあまりよくないのかもしれないな、と。

人は同質でないと関心を持たない

3人集まれば派閥ができる。要はそれです。似た者通しで集まるので話が早いのです。同じ属性を持っているからこそかもしれませんが、その中では気軽にカバーしあうんですよ。

ところが、前年からいる人が困っていても、その人と同じ作業グループでないメンバは助けないどころか関心を持って話すことを聞いていないわけです。

これでコミュニケーションのパスが仕事上の関係に比例して太くなるメンバもいれば細いママのエンジニアもいるわけです。

そして翌年、同じ属性を持つクラスタからシャバに戻る人出てくると、若手を補充することになったのです。

異質な人が混ざろうとすると関心を持つ

上述したように同じ属性を持った同じような年代のクラスタが退場(別の仕事に移った)ので、高いコミュニケーションコストでは意思伝達ができなくなります。これで作り上げてきた関係性の再構築が必要になったのです。

前の章では関心を持たない、という事象があり、こうした事象に気づくと関心を持つならコミュニケーションをとってラインを太くしようとすることがわかります。ただ、そうしたコミュニケーションの再構築は全員がやるかと言えばそうはならないというか割と放置する人の方が多いのかもしれません。

ただ、全体には違う世代、違う性の集まりの方が、謙虚さと積極さを兼ね備えたコミュニケーションを取り始めるところは興味深いです。では、どれがいいのかというとやはりメンバの属性がバラバラの方が良いチームとコミュニケーションを構築しやすいと言えるでしょう。

 

 

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来