エンジニアの流動性の高まりとオファー
近頃お会いする方々から採用意欲が以前より高いと感じている。どこかしこもwe are hiring!なう、である。某社においては採用は全方位で、と言い切る創業者も少なくない。
採用意欲は年収にも現れている。某社では4桁は出すとか、4桁には満たないが稼働日が少ないとか条件は様々だ。
付き合いのあったり、面識のあるエンジニアの方も、理由は様々だが市場価値を自ら確かめに出向いたり、条件が合えば新しい職場に移る決断をしているケースが目立ってきた。
もちろん、採用する側としての期待する貢献と応募するエンジニア側が決断する諸条件が折り合えば、エンジニアの流動が決まるわけだ。
もともと、どちらかと言えばいきなり外の組織に移ることを考える前に、まずは組織の中で担当する事業を移ることを考えた方がいいと思っている派である。なぜなら、組織をまたがる異動で(場合によっては)技術転換や求められるロールが変わることに対する自身の環境への適用性を知っておいた方が良いだろうと思いからだ。
組織内であれば、何より待遇が変わることがないので保険としては一番リーズナブルだ。現実逃避的に移転先を探すことは、その活動に掛かる先行コストがエンジニアの思考を拘束しがちだ。ここまで時間を使っていてと思ってしまうと、移りたい理由の本質を棚上げして条件面でエンジニア側から交渉のテーブルを降りてしまう。
これでは後から見れば単に属する組織が変わっただけになってしまうし、最悪は年収も下がってしまう。
そういう意味合いで属する組織を変えるなら、評価基準や条件を持って臨まないと失敗してしまう。失敗をしないためというよりは、情報を集めたり勉強する意味合いで、エンジニアは最初は組織を移るつもりはないと明言し、市場価値を評価してもらうのも一つのやり方だと思う。何より、自己の経歴を振り返りできるし、アピールの仕方も覚えられる。
自分のキャリアをサンプルとすると、プロジェクトマネージャ、マネージャ、事業推進、組織構築、エンジニア育成などが挙げられる。
さて、こんなエンジニアだったらオファーあるのだろうか。