マネージャは50代になったら現場に戻そう

ずっと前から思っているし、結果的に自分もそれをしているのでそうした方がいいと思うことに、

「マネージャは50代になったら現場に戻せ」

という考え方だ。

なぜ、そうしたことを思っているかというと、マネジメント、中間管理職が硬直化するからだ。

所属する組織のマネージャの顔を思い出してみよう。ずっと同じ顔ぶれではないか。マネージャも1年過ぎれば1歳年寄りになる。顔ぶれが変わらなければ、ずっと古い成功体験だけを引きずり、古い価値観だけで意思決定を続けるのだ。

デメリットはそれだけではない。マネジメントの次世代が育たないのだ。50代のマネジメントの空き席が出来なければ、一切更新されないし、空きができてもプレミアチケットのようなものだ。そしてその席も暫くは空かない。

現場に戻すマネージャになにもプログラムを書けとまでは言わない。大規模プロジェクトの支援役(という名のアドバイザでも顧問でも助言者でもいい)や、複数のプロジェクトのプログラムマネジメントでもいい。もちろん、プログラムを書いてもいい。

もし、50代で今更現場なんてと思うようなマネージャが上司だとして、現場に戻れないというマネージャの下でエンジニアが働こうと思うのだろうか。

いや、若しかしたら50代になって現場に戻られると嫌な方はエンジニア側なのかもしれないが。

 

スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学

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