エンジニアの退職エントリを読み物として終わらせない
退職エントリは数多ある。この退職エントリは、ここ最近では相当関心を持って読まれたのではないだろうか。
このエントリの内容については他のブログにお任せするとして、身の回りで見聞きしたことのいくつかとこのエントリの関連を思いついたのでそれについて。
転職するということは会社を移るということでもある。油田でも掘り当てているなら話は別だ。
しれっと書いてあるように転職先も決まっていて、GAFAの1社である。必要とされる技術を持っているということだ。
それで思ったのは、エンジニアとして自分で自分を売る(それも高く)方法は、エンジニア自身で知っていないと転職する、しないにしても遠回りしてしまうだろうな、ということを思ったのである。
エンジニアはIT技術を持っているのは当然だということには誰も反論しないだろう。ただ、技術だけでは実はあまりよろしくない。その技術でどれだけ顧客や顧客の顧客の役にたっているかどうかという切り口が必要なのだ。
一つ勘違いしないで欲しいことは、直接顧客に向けた仕事をしていないから自分は関係ないと思わないで欲しい。
仕事をしているなら、アウトプットするものは誰かの役にたっているはずである。使われないものを作っていると思うのならそんな仕事はさっさとやめるか、変わった方がいい。もしかしたら、エンジニアをやめた方がいいのかもしれない。
続けるにしろ、移るにしろ、エンジニアとして自分の技術は買ってもらえる価値のある技術かどうかを知っていた方がいい。価値があるかどうかは、持っている技術を使って事業の一部を担えるかどうかである。
エンジニアとしてなぜ、商用ビジネスの世界で働いているかを自分に問えばいいのである。我々エンジニアは商売の片棒を担いでいるのである。
アサインされるままにエンジニア業を続けているとこうしたことに気づかない。見ている、視界にはる世界は、会社と通勤と自宅の風景しか入ってこない。言われるがままに今日はこっちのプロジェクト、来月はあっちのプロジェクトで言われるがままに仕事をしているから自分で自分をどうしようなんて考えもしない。
本当の世界は違うのに。
気づこうとすれば、いくらでもヒントはたくさんある。見えていても関心を持っていないから認識しないし、NTTの転職のエントリを読んでも自分は関係ないと単なる読み物としてか読んでいない。
ずっと、アサインされるがまま、言われるがままに仕事をしているから、その場所で必要な技術しか身につかない。経験という名の年数だけで自重が増え、立っている地面に足が減り込み、次第に身動きできなくなってしまう。
何も退職エントリを読み、転職活動をした方がいいと言っているのではない。持っている技術で顧客や顧客の顧客の役にたっているかどうかを考えても良いのではないかということである。
自分の中の5%だけそれに使おう。
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