あとあと厳しそうな中堅エンジニアと受け身の若手エンジニアとベテランエンジニアのテーマ探し
ベテランエンジニアにちょっと引き上げてやらないとあとあと厳しそうな中堅エンジニアや受け身の若手エンジニアの育成を頼むと大概何をしたらいいか悩み始める。こちらとしては、後進育成自体、ベテランエンジニアの仕事であると方針を出しているので後はお任せする。
マネージャは更新育成をしないのか、だって。育成の機会とコストを持つのがマネージャの役割である。あと、方向性。ベテランエンジニアでもリソースの使い方の意思決定権は職務上持ち合わせていないので、それをデレゲートすることでベテランエンジニアが将来マネージャになり、育成を推進する立場になったときの練習をしてもらう。これも育成なのである。
それで今の機会に仕込んでおかないと色々と厳しそうな中堅エンジニアや受け身の若手エンジニアの育成である。悩んているところを放置プレイするのも忍びないので週次ミーティングの最後の時間で『育成の方はどうか』と相談に乗る。
ベテランエンジニアで育成を任されるくらいであれば、自分なりに技術的な学習の習慣を持っている(週次の機会やチーム内の技術的なテーマのミーティングの中で色々を撒き餌を撒いて情報を集めておくのはそのときどきにどのような技術に関心を持っているかを探るためのリサーチである)を把握している。
何を育成のテーマにするか八方塞がりになるベテランは、自分の関心ごとや自分のキャリア形成をトレースしようとして躓く。ここを気付くまでは基本放置プレイ。とは言え、時間は過ぎていくのでヒントは渡す。
あとあと厳しそうな中堅エンジニアや受け身のエンジニアにも自分からベテランエンジニアと業務としての勉強する時間を使っていいことを伝えておく。ベテランエンジニアがお節介でやっているのではなく、二人で勉強する機会を作ったのでまずは好きに使ってくれと伝える。
ベテランエンジニアに経過を聞くと、最初の数回は何をやるかで結論が出ないことが多い。あとあと厳しそうだったり、受け身だったりとイメージ的にはマイナスの属性を持っているということもある。ただ、そう見えるのは、自信を持って『これは自分でできる』というテーマに出会っていないだけかもしれない。そう思うことにしている。仕事も趣味も自信を持って話をできるテーマを見つけられることこそ続けられることになる。その意味では、ベテランエンジニアにテーマ探しの方法をアシストしてもらっているのである。
ベテランエンジニアであるからエンジニアとして色々と酸いも甘いも嚙み分ける。そうした経験を中堅や若手エンジニアに押し付けでない活かし方があることをやってもらうことも必要なのである。
テーマが決まり、2ヶ月くらい経ったあとにあとあと厳しそうな中堅エンジニアや受け身の若手エンジニアにどんな感じか(嫌々やっているならやめさせるつもりで)を尋ねると目をしっかりと自分の方を見て『こんなことをやっているんだ』と教えてくれる。
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