50歳になっても日々失敗からの学習と仕事を如何に始末するかということの繰り返し
主管の業務で他部門からことを起こしたと連携してくれたので、あれこれと確認して欲しいことをお願いしたら、週末を挟んで時間が経ってしまったことがあった。主管業務であるから気になっていたが、同時多発的にことが立て続けに起き、手が足らない状態で半ば放置していた形になってしまった。
色々と気にかけてもらえていて、ふりかえりをすることにした。最初は自分自身の振る舞いを振り返ろうとやったが、これでは自己満足になり兼ねないと、当事者に集まってもらうことにした。
若いエンジニアや中堅のエンジニアの方が読んでいたら、ベテランのマネージャなのに不甲斐ないと思うかもしれないが、50歳とはいえ、日々失敗の連続というのが実情なのである。ただ、失敗とかああすればよかったとかにしておかないで、その後の始末までフォローすると失敗にならない(リカバリまでやってしまうので)。←これ大事。
どうリカバリするかを考え、資料を仕込んでおく。
自分なりにふりかえりをして原因を特定する。もちろん、誰かのせいにとか自分のせいにすると原因が属人化してしまうので、それをしてはいけない。
両者の間になかったために起きた人的ミスであれば、それこそ仕組みの問題として間を埋めなければならない。
- ミーティングの目的(ミーティングをしなかったら起きると困ること)
- 仕組みの問題を解決するアイデア
- 今回のことで感じた率直な感想
- (業務上の類似事案)
- ToDo
1から3まではアジェンダで用意してあって、4は流れで勝手にそっちの話題をしてくれた。正直、4まで考えていなかったが、先方の出席してくれたマネージャや当事者が会話をしながら想像を交え、半ば暴露してくれた形になった。
4を聞いてしまった以上、5のToDoは悠長にやっていられなくなったが、それはそれで存在意義を確かめられたような意味合いもある。
現場がちょっと違和感を持つくらいの不安のなかで業務を行なっているのであれば、不安を解消する仕組みを作り上げたり、提供することはとても意味がある。
話がそれるが、昨今、プロジェクトマネジメントからプロダクトマネジメントに関心事がシフトしている。そういった世の中であっても、プロジェクトマネジメントが廃らないだろうと思っている。なぜなら、こうした業務の中で、仕組みづくりやコミュニケーションの場づくりはプロジェクトマネジメントのスキルがものすごく活用できるからである。プロマネを持ち出すとスコープがとか脊髄反射するのは、SIerの小さな価値観に染まっていると自覚すべきだと思う。プロマネを必要としているのはユーザ側、事業者側であり、事業者サイドは、業務、プロジェクト全体の責任を負っていることを知っておくべきだ。
アジャイルだとか仮説検証だとか、それを必要としているのは業務のオーナである。前述のケーススタディも業務課題を仮説検証しアイデアにしてステークホルダとすり合わせをして、課題を設定し直し(今回の例ではアイデアの修正なし)、実利のあるサービス提供に結びつける活動につなげている。
まあ、何が言いたいのかというと50歳になっても日々失敗からの学習と仕事を如何に始末するかということの繰り返しの日々ということである。
これがまた面白いのである。