会社を問わないエンジニアと会社を志向するエンジニアの先にあるもの

次の引用しているブログを読んでツラツラと思ったことは、まず『成長』という言葉はパワーワードだな、ということである。自分でもエントリに書くことはしばしばあるし、ポジティブに使う。

それ自体違和感はないし、今後も使うだろう。

ただ、これ、つまり『成長』という言葉を自分に向けては使わない。『えー』と反応するかもしれないが、何も他人(部下や相談をしてくるエンジニア)に対して成長を要求して自分はのほほんとしているかと言えばそんなことはない。

 

 前者の伝統的大企業の人事担当者の方々にとって「成長」とは
  「成長」=「うちの会社の、うちの事業での経験とおして、業務能力・スキルを高めて、うちの会社に貢献すること」

 

 若手ビジネスパーソンにとっての「成長」とは
「成長」=「会社をとわずして通用する業務能力・スキルを高めて、自分が「意味」が感じられる貢献をなすこと」

www.nakahara-lab.net

 

自分のToBe実現したいことがある。イメージを実現するためにあれこれをやっているからタスクになっているので作業をこなしている感が強い。それは業務に限らず、プライベートの活動でも同じである。作業になっているからそれをやる。

作業を進めるためにインプットをして作業を片付ける。作業が終わっているとちょっとした知識が増えている。素振りをしていた。できることが増えている。周りから見れば成長に見えるかもしれないが『成長』を目的としていない。

やりたいことを実現するために地味に作業をしている。例えて言えば、ゲームでボスと対戦するためにレベル上げや素材を集めているようなものだ。

だから成長しよう、と思ったことがない。

 話を戻して引用の両者が『成長』という言葉を意図して使っているのは

『できること』を増やす

である。それの使う先が『どこ』に向いているかが違う。『伝統的大企業の人事担当者の方々』は、所属する組織で、を期待する。

引用では『若手ビジネスパーソン』は『会社をとわずして通用する業務能力・スキルを高めて』とあるが、全員が全員そう思っているかは疑わしい。少なくとも『会社をとわず』と思う時点で相当危機感を持ち合わせているか野望を持っているかなどの『意識高い系』である。

意識が高くない系だからといって、できることを増やさないと思っている訳ではない。仕事をできるようになって認められたいから、できる仕事を増やしたい。それは誰でも同じである。

ただ『会社をとわずして』かどうかで違う。

所属する『会社をとわずして』と思うかどうかの動機を持ち合わせているか持ち合わせていないか。

 

実はここまでは問題提起というか、前振りというか。

その『会社をとわずして』をどう身につけるかに関心がある。手近かな自分の例で言えば、キャリアを考えた時点で『会社をとわずして』と同等のことを意識したし、会社以外でも活かせる技術を体得することを試みた。

では、『会社をとわずして』と『会社に指向した』の差分は何かと言うと、他でも通用する知や技能を有しているかどうか、である。所属する会社でしか通用しない能力は他の会社では価値がない。

他で使えるかどうか=会社をとわずしては、どこの会社でも通用する専門的な知や技能を自らの意思で有しているか、である。

 ここの差は30代後半からものすごく、色々と影響してくる。