エンジニアの転職先に対する振る舞いの基本

前日、離れる組織向けの振る舞いを書いたので、移る先について述べる。

 

fumisan.hatenadiary.com

 

エンジニアは辞める組織にその意向を伝えるときには意思決定を済ませているからよっぽどのことがない限り元の鞘には戻らない。以前、唯一この人ならという人が辞める人は気持ちよく送り出せと言っていたことを思い出した。辞めると決めたエンジニアは意思を伝えたら後は移るだけで安寧な気持ちで居られるかと言えばそうもいかない。

  • 転職理由の軸を作る
    どうして転職するのかは必ず聞かれる。理由は様々であって良いがネガティブな理由はプラスには受け取らない。場合によってはマイナスに受け取る。転職理由は活動中ずっと聞かれることであるが、それがどうしてか自分で理解しなければならない。
  • 採用通知書にサインしてからもずっと笑顔で
    諸条件を合意して採用通知書(内定)にサインしてもずっと笑顔で。移る先により期間は違うが3ヶ月から6ヶ月間試用期間となる。滅多なことではないが、打ち切られることだって可能性はある。成果を出すことはもちろんであるが笑顔は万能なスキルである。
  • 業務経歴書
    業務経歴書は自分の売りの技術をアピールする場である。であるから売りたい技術が光るように書かなければならない。よく見るダメな業務経歴書は参画したプロジェクトで使っていた全ての製品、適用技術を列挙しているケースである。それのどれかを指示され使っただけであることはすぐに見破られる。プロジェクトの概要はプロジェクトを知らない第三者が数行を読んで理解できるように。プロジェクトとなった業務課題、役割、対策、効果を主要テーマとし、それぞれの項目の中をアピールしたいテーマで記述すること。繰り返すが普通の履歴書やSESで出している業務経歴書でろくなものは1件もないことを覚えておくこと。
  • カジュアル面談
    カジュアル面談で落ちるエンジニアも多い。落ちるのはエンジニアの方から次へ進むことを辞退する。カジュアル面談をした組織に本当に行きたいかをカジュアル面談をしてから考えるからである。これは先方にとって大変無駄なリソースを使わせる。もちろん、カジュアル面談とは言え、すでに面談に入っていることは理解すること。評価はしていないかもしれないが応募してきたエンジニアと一緒に働けるか、受け入れたとき受けれ先の組織でやっていけるか、貢献できるか、入った場合のバンドを見ている。
  • 採用面談
    多くは3段階くらいではないか。誰と会うか、面談で何を聞かれるだろうかは予測をして想定問答を言語化しておくこと。採用した場合のチームや人事、CTOなどのチーフ職、担当役員かCEOとの面談になるだろう。相手が変わっても同じことを訊ねる質問もあるし、立場が変われば違う質問もする。そのロールでどのような責任を負っているかで想像はつく。回答の基本は最初に作った軸からブレないこと。
  • 条件
    ベンチャーになればなるほど条件は整備されていない。上場していれば最低限は揃っているが旧態で中堅のSIerほど労務条件は整わないし、あっても違う。年収だけで評価せず、福利厚生を含め条件を見渡すこと。見えない福利厚生があることに気づく。トータルするとマイナスになっていることもある。
  • わからないこと
    わからないことは全て聞くこと。ズバズバと聞いた方がいい。遠慮をしたりろくに条件を確かめないで、後になってこんなはずじゃなかったなどとなってもそれこそ自分の判断で行ったことだ。
  • 掛けた労力で判断しない
    ここまでやってきたのに、転職の負担がなどと本来の転職したい軸とは違う判断基準を持ち出さないこと。sunk costで判断することは馬鹿げている。ブラックで緊急避難的なケースでなければ、見つかったらいいなくらいで。
  • Agentよりリファラ
    知人に紹介してもらえるくらいに技術力を身につけ、実践すること。Agentが紹介する転職先でフィットすることは少ない。あっていると思ったらすでに自分から転職先に合わせているかもしれない。

 

 

 

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