自己満なエンジニアは明日のバリューを毀損する

『今のままでできるからいいや』と頭を過るときはないだろうか。

自分の持っているスキル、つまり仕事で提供する価値はそれまでに身につけていた技術を使う。実際、持っているスキルで成果を出せる。出来上がったアウトプットを眺め、思ったようにできている。

十分じゃないか。確かに、そのアウトプットを必要とする依頼者の立場で言えば、それで十分である。でも、エンジニアとしてそれを続けたらどうなるか。

 

一番の成長は、やらなければならない仕事の中で実体験を通して学習するときに得られる。

 

いくら勉強をしても試さなければ、単なる知っていることに過ぎない。勘違いなエンジニアに多いのは、知ってること=自分で期待したように結果を出せるはずだと無理筋な期待を自分にすることである。素振りさえしていないエンジニアに新しい道具の能力を引き出すことはできない。

 

『今のままでいいや』と思うのは自己欺瞞でしかない。自分で新しい課題を設定する能力がないのと一緒である。必要に迫られて覚える。教わって結果を出せたからいいじゃないか。とても低コストだし考えなくてもいい。しかし、それは自己満足していると自分を騙しているのではないか。

 

バリューの出し方は2つある。1つは持っている能力で処理することだ。2つは+新しい能力を試しながら作り上げる方法だ。結果でみればどちらも同じバリューである。しかし、明日の自分の能力を高めるのはどちらかかは明白である。今日と違う明日、突然環境が変わたとき、どちらが価値を出すことができるか。

 

価値が出せなくなるときを自分で作ってはいけない。だから、自分を欺いてしまうような自己満足はいけないのである。

 

 

 

争覇の経営戦略製菓産業史

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