お腹の空いていないエンジニアの食指を動かすには

手慣れたもので、自分の育成課題はひょいひょいと設定できる。ToBeと今の自分のギャップを理解して伸ばすコンピテンシを決められるからだ。

サクッと設定できるためには(別にサクッと設定できなくても時間がかかるだけだが)いくつかの要点を押さえていなければならない。

・今の自分のコンピテンシレベルの理解

・ToBeのコンピテンシのqualify

・伸長するコンピテンシの意思決定

育成なんて、行きたい方向に行ってみればいいのだから、行きたい方向に進めるスキルを選んでやってみたらいい。

実際やるかはさておき、パッと選んでおく。やらなかったとしたら、暗黙に自分には必要性は低かったのだろう。必要性を感じていたら優先順位を上げてやっていただろうから。

実は自分のことはどうでもいい。

チームのメンバの育成になるとそうはいかなくなる。期待に応えてくれるエンジニアとしていくらでも育って欲しい。

勝手に育って、勝手に昇給してくれれば言うことはない。

現実はそうはいかない。

自分で育成できないエンジニアには、仕事をやったという認識しか持てない。やった、その裏にある適用したコンピテンシレベルの紐付けがない。自分の持っているコンピテンシの何をどのレベルで活かして成果となったかを説明できない。

理由は、現状のコンピテンシレベルを把握できていないからだ。

2つめのqualifyで要求されるコンピテンシとレベルを設定できないと課題も設定できない。

3つめになると、ToBeを持てていないから(持てていたとしても漠然としていて役に立たない)自分で決められない。

こんな風なエンジニアは割と多い。だからマネージャが育成をサポートするのだが、手綱を引こうが、方向を指差そうが、やらないエンジニアはやらない。

経験値的に裏付けされている。

いくら栄養(コンピテンシレベルを上げられる)と言っても、お腹が空いていなければ食指は動かない。

そうすると、いかにお腹を空かせるかが鍵になる。

自分は空腹になりやすいのだが、膨満感なエンジニアが多いらしい。

・危機感

・後がない

・後ろから若手が抜いていく

・(今のペースでいたときの)将来の天井感

などは思いつくが、どれもエンジニア自身でヤバいと思うことがトリガーだ。

でも本当に危機感がトリガーなのだろうか。

やったらできた、の方が報酬があって良いのではないか。

インセンティブ

インセンティブになる擬似体験を体験させることができれば、全てがプラス方向(危機感はマイナスから伸ばすことになる)にいくから圧迫もストレスも皆無だ。

やっぱりモブワークか。

エンジニアのお腹はどうしたら空くのですかね。

 

 

 

anan(アンアン) 2020/02/05号 No.2186 [最新版ダイエットの新常識/Sexy Zone]

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  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2020/01/29
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