仕事が早い人ほどクリエイティブな人

仕事が早い人と遅い人
仕事は、沢山の人と関わりながら、自分に任された仕事をこなしていく。
自分に任された仕事は、若い人ほど専念できる時間を与えられるが、経験を積むに従って自分の仕事の時間が細切れになって、専念できる時間が減っていく。
それは、経験を積むことで任される仕事の領域が広がったり、深さが深くなったりするためだ。
それでも経験を積むと大抵の人は、自分の仕事を期限までにこなしていく。
そうは言っても、経験を同じように積んでいる人たちでも、はやり、仕事が早い人と遅い人と差が出てしまう。


勉強ができた人が仕事が出来るとは限らない
勉強を乱暴に表現すれば、一人で紙面上の問題を解くだけだ。
先生に教えてもらったあと、自分の中だけで理解し、紙面と向き合う。
もちろん、先生に採点されて結果が返ってくるが、それをどうするかは自分次第だ。

一方、仕事は多くの人と関係しながら着手し、関係を続けながら組み立て、その結果を誰かが受け入れる。
人との関わりの差異が、勉強と仕事の違いとなって現れる。

この差異は、人の基盤となるコンピテンシであり、仕事をする際に大きな壁になる。
関わりの有無は、自分の中ですべて完結する/しないという反することであって、仕事の出来不出来を大きく左右する。
関係を持つことのコンピテンシが低ければ、いくら勉強ができていても仕事にならないということだ。


仕事が遅い人ほど真似をしない
勉強に公式があるように、仕事にも公式があればいいのだが、残念ながらそんなものはない。
仕事では、自分で公式を作り、その公式の使い方を覚えることが必要だ。
仕事の公式とは、自分に任された仕事を上手くやるためのコツや段取りだ。
公式は、誰に教えてもらうことではなくて、自分で経験し覚えていかなければならない。
会社に入れば、周りの先輩達が最初は教えてくれるだろうが、仕事に慣れてくれば自立を促される。
先輩たちが教えてくれることは、先輩達が自分で成功と失敗を経験して作り上げた“公式”だ。
それは、先輩の“公式”であって、自分の“公式”ではない。


そこで“自分らしさ”や“個性”という名の勘違いから、自分で一から作ろうとすることが間違いの一歩だと思っている。
特に、仕事が遅い人は、今在るもの、知っているものを使って仕事をやり遂げられるか考えない。
どうやっていいかわからないのに、模索を始めてしまい、自分から樹海に踏み込んでしまう。
仕事は、真似ができて一人前なのだと思っている。


今必要なことは、仕事を終えることで、何か作り出すことではない。
“仕事を終えること”が最優先なのだ。
工夫や個性の主張は、そのあとだ。


工夫はいつから
まず、仕事を期待とおりの納期、品質、コストで出来るようになることだ。
その上で、“自分だったらこうしよう”、“自分だったらこう作れる”と考え、場合によっては試す。
更に、その納期やコストを下げることを考えられるようになったら、初めて工夫を実践したほうが良い。

まず、自分で仕事が出来るようになり、次のステップが見えてきたら、次のステップでやりたいことの準備を始める。
そうやって、工夫や自己主張を入れていく。
これこそ、クリエイティブなところであって、仕事をやりながら、仕事を早くできる人になれるのだと思っている。


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