disらない、同意する、選ばせる、描いて見せる

プロマネやマネージャの仕事をしていて困るというかなんとかして欲しいのは、納期ギリギリになって初めて見せられる資料ですね。いやー、ほら、いつも言っているじゃない。今朝も聞いたじゃん。見せてよって。どうしてもっと早く見せてもらえないの、と言いたくなることなんどもあるわけです。

ほらー、ここのこれ、前提どうしてこうなっているの、えぇ、それ違うからさぁ、みたいなことになりかねないのですよ、ほんと。

こうした納期ギリギリエンジニアをもっとカジュアルに早めにアウトプットを見せてもらえる様にするためにはどうしたらいいのでしょうか。

disらない

 持って行く度にdisられちゃうと早く持っていけば持って行くほどdisられる回数が増えちゃうだけじゃん、と思っても仕方がありません。

disられたくないと心理的に行動へ働きかけますから、そりゃ納期ギリギリに持っていけば締め切りの都合を優先するなら1回だけ見てもらって、1回だけdisられてあとは逃げ切ろと対策をするわけです。

早く見たいならdisってはいけません。

同じ様な考え方に同意する

 disらないルールを資料を見る側に課すとするとあとは何ができるかというと褒めることです。でもですねぇ、褒める資料レベルのエンジニアが作るなら早く見たいと思わないんですよ。だって、出来栄えが想定できているから。

早く見たいというのは出来栄えに心配事があるからです。であれば、褒めるところを探すのは難しいんです。

だから褒めることはしないでいいです。その代わり、同意できるところを同意する、です。

これ、いいね。褒めるのではなく、同じ様に考えていたよとかこのストーリーの持って行き方はいいんじゃないかな、とか。

助ける方法を選んでもらう

 納期ギリギリで持ってきたとしても出来栄えにダメ出しをするにしても退路を塞いでは手も思考も縮み上がってしまい、終えられることも終わらなくなってしまいます。

本人がどうしたいか意思を確認して、助け方を選ばせましょう。

この後も仕事は続くのですから、主体性を持たせて腹を括らせる時には括らせないといけないし、こっちが腹を括るかと覚悟しないといけないときには括らないといけないので。

まあ、情報さえ揃っていればそんな場面に出くわすことはないはずですが。

描いて見せる

最後は指示するしかないんですけれど。ただ、一方的に指示しても覚えてくれないというかdisられてダメ出し食らってしか残らないので、そうならない様にどうしてそう指示しているのか思考の中身を解説します。

それもホワイトボードなどに図表やフローを描いてビジュアライズするのです。で、それを写真に撮らせて、ファイルサーバでもどこでも置いてもらうんですよ。見えるところに保存しておく。少なくとも資料ができるまでに1回は見てくれると思いますので。

運が良ければ、似た仕事の時にもう1回くらいは見てくれるかも。 してくれたらいいなーくらいですけどね。

 

 

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
 
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