エンジニアのToBeとラピュタの飛行石
エンジニアのメンバに『ご自分の将来像ってなんですか』とか『ToBeってどんなことができるエンジニアになっているんですか』と尋ねると、『こんなエンジニアになりたいんですよ』って話してくれるエンジニアさんは少ない。
まだ、ぼんやりとでも、ふわっとした感じでもお持ちであれば、それは今時点での方向性を示せているから、自分の将来の進む道を示してくれる光の光源になる。
別の質問で聞いてみてもいい。
『今の仕事を何歳まで続けるの』
たったこれだけでいい。
同じ仕事をずっと続けるの。今の仕事が未来永劫ある訳ではない。誰も保証してくれない。何より、同じ仕事をしていたら、報酬は一切上がらない。上がる理由がない。技術的に価値が増える訳でないのだから。
今の年齢から10年後は何歳になるか。計算は単純だが、その歳にエンジニアとしてどんな仕事をしているか。そのときの体力はどのくらい残っているのだろう。頭脳はどのくらい働くのだろう。
50歳なんてあっという間だ。ここにあっという間に50歳を突破したおじさんエンジニアがいる。
もし、30代前半でぼんやりしていたエンジニアとしてのToBeの解像度をあげておかなかったら、ひどいことになっていたのは確実だと思う。
20代のエンジニア、30代のエンジニアはその仕事、何歳まで続けるのか。
10年後、20年後にどんなエンジニアでいられるかは、自分で進む方向性を示せすことができるかどうか。
まるでラピュタの飛行石だ。