ダメコンの必要なコミュニケーションしか取れないエンジニア
プロジェクトチームで活動するとき、プロジェクトの目的を達成するために必要なスキルセットをチームで備えなければならない。
そのスキルは技術的なカバーもあるし、技術の能力レベルもあるから、組み合わせで考えなければならない。
一人ひとりのエンジニアは持っているスキルもスキルレベルも違いがある。キャリアとして積んできたいくつかのプロジェクトへの参画は、実務能力として備わる。
技術の専門性とその適用レベルに違いがあるため、エンジニア同士でのコミュニケーションは必須になる。
その意味で、チーム内のコミュニケーションに時間を取るようなエンジニアが1人でも存在すると、チームの進捗や士気に多大な影響を及ぼす。
地味にチームにダメージを与えるコミュニケーションに、次のようなものがある。
- 感情が先にでる
- ぶっきら棒な話し方をする
- 言葉が悪く怖いイメージを与える
- 自分ばかり要求をする
- 自分の価値観でレッテルを貼る
- 約束を守らない
こうしたコミュニケーションを取るエンジニアはいくら貢献していたとしても、なる早でパージした方が良いのだが、影響度合いに比べ、悪影響は顕在化しにくい。
顕在化しにくいからタチが悪い。気付いたときにはチームは相当悪い雰囲気になっているものだ。
こうしたコミュニケーションを取るエンジニアは、貢献していると言ってもその貢献している領域は狭く、難易度の低いアクティビティの数をこなす。露出が増えるので一見、誰もが貢献しているように見えるが、プライオリティの高いアクティビティは意識的にかつ納期直前まで劣後させる。
誰もが納期駆動型で仕事をしているのはわかっているし、それもそのほうが集中して済ませることができるから1人でやっていたとしても労働集約をしているようなものだ。
完了させてるなら。
結局のところ、エンジニアはコミュニケーションの中と言ったことをやりきる能力でチーム内の信頼を気づきあげる。
納期駆動型であったとしても、勤勉で、誠実で、やりきれば信頼される。それは任せて大丈夫だと認知するからである。
前述のコミュニケーションに問題をもつエンジニアは終わらせないために信頼を得られないばかりか、チームに不要なコミュニケーションの時間を使わせる。その時間を使わせる相手はえてしてプロマネやリーダの時間を必要とするエンジニアである。
時間を割くほど持ち合わせていないプロマネやリーダ、いやチームのエンジニアも同じであるが、わからないことを尋ねるのではなく、コミュニケーションの不全を起こして時間を使わせるのは悪影響しか与えない。
ためらわず、早々に退場させる判断をしなければならない。

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