XP祭り2013 変えるのではなく変わるということ #xpjug


直前まで忘れたXP祭り
すっかり忘れてましたね、XP祭り。去年は、外に勉強しに行こうと思っていたこともあったり、余裕もあったけれどそれでも初めてそんなイベントがあると知ったのは直前で、申し込みが募集人員の定員一杯だったので諦めていたら、「オーバーしていても入れます!」なんて募集ページに書いてあったのでいそいそと行ったことを思い出して。


で、今年は仕事が忙しくてすっかり忘れていたんですがfacebookで「あるよ。」って書いていたのを見て、「あぁ!忘れてた!」って慌てて募集のページでエントリして。まぁ、行けるかどうか13日の金曜日にトラブって微妙だったんですが、無事行けましたね。



XP祭りは“気づき”のイベント
XPとは、“eXtreme Programming”のXPです。Windows XPではありません、というネタはみんな言うのでワタシも吉例にならって言ってみました。


で、A-1 オープニング+アジャイルよもやま噺【トークライブ】がゆるくはじまって、いったいいつからXP祭りが始まったのか微妙ですがこの“まんざい”も名物らしくてなかなか楽しめます。


たしか、去年はやらなかったXPの説明を今年はやってくれて改めて気づいたことが一つあって。



この辺のスライドはそうだよなーって眺めていて、次のスライドに移ったとき、



行動、振る舞いを直す、修正する、変えられるのは“自分自身だけ”だよなぁ、って。自分だけならいくらでも変えることが出来る。いや、そんなに簡単じゃないこともあるよ。でもね、自分は自分だからね。だって、自分自身でコントロールできるんだから。


人に言われるとね、反発しちゃうじゃない?


でもね、自分のことは自分が一番わかっているから、自分で変えようと思えば変えられるし、変えないままでいることもできる。そのときの自分が大切だと思う価値観が一番優先順位が高いかで決められる。将来の、未来の、理想の自分を持っていれば変えようとするドライバはもっているわけで。そのとき、変えるパワーを他に使いたいと思えば変えないかもしれない。それも自分自身の価値観だから、ね。あとで変えたくなったら変えればいい。


そんなことを思った。

SEMATの説明を聴いて
二時間目は、A-2 SEMATに関する講演【講演】でした。鷲崎先生の説明は聞きやすかったですね。流石、先生。で、SEMATとは、“Software Engineering Method and Theory”でして、人がエンジニアとしてプロフェッショナルになるには知識と経験が必要で、その知識を底上げしないとプロフェッショナルになるまでに膨大な時間が掛かるよね、それをチートするには知識として取り込むのが速いよね、って普段からこのブログに書いていることそのままなんですが。


その知をツール(カード)を使って体系的に整理されていて、実際は、プロジェクトに必要なカードを選んでプロジェクトメンバとの共通言語として使いましょう、っていうイメージのものです。



で、そのカードでいいなと再認識したのは“次の”アクティビティが書いてあるってところです。よし、これをやろうとはじめて、それをやりながらじゃあその次は何をするのよ、って先を考えるメンバはそれほど多くないです。そうしたメンバに、これをやったらその次はこれだから、って意識させられるのは良いかな、と。


パントはないよな
3時間目は、A-3 トヨタのかんばんに学ぶバックログ管理術【講演】を聴講して。


トヨタのかんばんとBTS(Bug Tracking System)との紐づけは面白かったけれど、基本その工程で無理なら先送りっていう概念が今一つ違和感があって。それは、終わらないことを先々へ先送りするパントはときには必要だけれど、「じゃあいつ片を付ける気なんだい?」って聞きたくなる。仕事だから、いつかじゃなくて早々に片を付けるか、型を付けけることを止めるのかを決めないといけないんじゃないかって思う。


終わらなければ先送りするという考え方は、始めた当初からの想定外に対する調整弁として使うにはいいけれど、それが顧客の価値なのだとしたら、ちょっとそれをパントするのはダメじゃん、って思うんだけど。顧客に価値を届けたいんだろ、俺たちはさ。


やっとむさんのゲームはちょいムズだけど面白い
4時間目は、D-4 宝探しアジャイルゲーム【ワークショップ】で、まだベータ版らしい。でも良く作り込まれていると思った。



これはビジネスと開発の二つのロールで1チームを構成していて、それぞれルールがあって、且つ、相互に制約にもなっていて、それがちょいムズと言った理由なんだけれど。



そう、ムズいと思ったら、試行するのを止めないでやってみることを強く意識しているのでやろうやろう!って、思うようにしていて。で、練習もあって、だんだんわかってきて、ちょっと面白いんだな。開発の人はオセロのルールも使ってdeliveryを考えないといけないし、ビジネスはキャッシュフローとコンペティタを考えないといけなくて。そのビジネスはマーケットインさせる戦略っぽいことも考える必要があってそこに腹黒さを持って臨んだら、腹が白いチームに負けたような気がするのは、なぜなんだぜぇ?

LT祭り
5時間目の前に著者へのインタビューがあったけれど。で、そのあとにA-7 LT祭り【LT】で。去年は聞かなかったので初めてかな。



割と、画像をスライド一杯に使ったひとは少なくて、文字のスライドが多数で。そうイメージのインパクトは少なかったな。この楽天の伊藤さんは1番目だったんだけれど、これはよかった。王道と言えば王道。いいことあったからやってみなよっていうLTの精神にぴったり。



これは、ちょっとだけ違和感を思ったのは、命令されたように受け取ってしまったから。言っていることは良いこと言っています。情熱的にLTされてましたし。そうしたエモーショナルな人なのかなって。一緒に仕事をしたら面白いかもね。


追記 買ったもの、貰ったもの

左の“Ultimate Agile Stories -Iteration3”は同人誌なのです。はじめて買った。右の“インターネットのカタチ”は、LT祭りの後に分けていただいた本です。あらかた、優先順位の高い方たちが他の本を総ざらいしてしまった後にワタシが興味を持った本です。

インターネットのカタチ―もろさが織り成す粘り強い世界―
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