兼任のチームと技術への弊害

チームで活動するのに専任と兼任のどちらが良いかを問えば誰しもが専任を選ぶんですね。じゃあ、実際はというと専任の方が良いのはわかっているのに兼任でアサイメントしているマネージャが多いのですよ。

 

人月商売だと兼任は起きにくい

これ、忌み嫌われる人月商売でエンジニアを人月を1単位で売っている場合は起こりにくいんです。なぜなら、営業が1人月未満では売るのを嫌がるから。それはそうですよね、0.8人月売れても残り0.2人月の仕事の契約を取ってくるの大変ですし、事務手数料の方が高いことだってあるんですから。

 

兼任が及ぼすチームへの弊害

あちらこちらで言われていることですが、コミュニケーションコストが高くなります。意思伝達、情報交換を行いたくてもそこにいるとは限りません。リアルタイム性が失われます。これ、メールやチャットで投げておけばいいじゃんと思うかもしれないですが、聞きたいのは今なんですよね。こうしたことは、文化として慣れるまではステルスなストレスとなります。そして、聞きたかったことは忙殺されていると忘れてしまうんです。で、後になって問題にクラスチェンジしてしまうんです。

例えば、専任と兼任の混成チームの場合、どうしても専任の方が全部を抱えてしまうんです。だって、いない人を当てにできるかってことです。そこに甘えてしまう兼任の構造ができてしまったらそのチームは見えないストレスの地獄かもしれません。

専任の人から見たら、兼任の人がミーティングに目の前で参加していても、PCにずっと目がいっていたら他の兼任の仕事をしているかもしれないと思い始めたら、もうダメです。そこに信頼はないです。

キッチリと結果をマイルストーンにだしてくれて、兼任の人から接点を持ってくれるなら違うと思いますが。ただ、現実には兼任の人のほとんどは兼任の業務の切り替えのオーバーヘッドで忙しいだけでアウトプットは専任の人より出ないです。

 

兼任が及ぼす兼任者の技術への弊害

兼任の人が専門性の高い場合は除いて、コモディティな技術の場合、つまり、プロジェクトチームとしてはその技術だけではコスト的に1人を抱えられない場合、コモディティな技術のエンジニアは専門性がないために扱いがパートタイマーとして扱われます。

これがどういうことかというと、プロジェクトを通しで経験する機会を自分では作れないのです。必要な時だけスポットで、それもフルフルではなく0.n人月だけで使われる。

これが続くと何が起きるかというと、プロジェクトを通しで経験する機会もない上に技術を実戦で使う機会も得られないのです。

専門性のある技術ではないのにコモディティ化している技術のサイロに押し込められてしまうんです。

 

兼任からセル・エンジニアで専任に

専門性が高い技術出なければ兼任の弊害は誰もが肌でわかっているし、誰もやりたくない仕事の仕方です。やるなら専任でやりたい。

でも、チームがコストとして抱えられないという現実も一方にはあることはわかっています。そこを解決するのが仕事にアサインするマネージャです。

コモディティ化している技術のエンジニアがいたら、それを作ったのはマネージャです。マネージャが変えていかなければならないのです。

じゃあ、どうするか。

 

・チームで通しでアサインすること
・新しい技術習得の機会を根気強く与えること
・設計からテストまで、複数の技術を扱えるエンジニアに育てること

 

と、ビジネスを転換させ、アサイン方法を変えるのです。中堅や若手ほど専任でやらせることです。