プロフェッショナル性のないマネジメントを目指しているとやがて老害になる
採用面談をしていると、マネジメントをやりたいと応募してこられるエンジニアがいらっしゃる。レジュメを見ると、中間管理職だったからとか、ステップアップとしてと希望を書かれている。こちらとしては募集要項をもう少しよくお読みになってから、希望するポジションが存在するかを確かめいただければ、お互いの期待のズレを確認するために使わなくて済むと思う。
エンジニアの場合、大雑把に2つに分類できる
- 技術のプロフェッショナル
- 事業を牽引するマネジメント
この分類自体、ありふれたものだ。ただ、キャリアとして後者を選ぶ場合、マネジメントを経験していたから、新しい組織でもとか、漫然とマネジメントになりたいと言われても、何をしたいのか全くイメージが持てない。
新しい組織での役割に、出来上がった組織、言い換えれば、手続きが多く、スピードが遅い組織では何をしているのかよくわからない役職に長やマネージャの肩書きの付いている役割の仕事をイメージしているとするならば、そんなポジションに外から人を持ってくる価値はない。
もともと、何をマネジメントしているかわからないようなマネジメントのポジションなって必要ないのではないか。
エンジニアな組織であっても、CEOから3階層を超えるような組織構造であったら、2層から最下位層のマネジメントのうち、仕事をしているマネジメントなんて半分くらいしかない。
そういったマネジメントには専門性がない。専門性を持つ部下のやることなすことにダメ出しかなんとかハラスメントをしているだけだ。だから老害と言われる。
マネジメントなら、事業を立ち上げる(0→1)、事業を強化する(1→10、10→100)など、事業のプロフェッショナルでなければならない。つまり、マネージャならマネージャの専門性を持たなければならない。ここでいう専門性とは、前年の実績をベースにexcelを舐め舐めしたようなものを事業だというような仕事っぷりではダメだということだ。事業のプロフェッショナルとしてのリーダーシップを発揮し続けれいなければ。
冒頭に挙げた後者の下線部の仕事を自分の仕事としてやっていなければ、エンジニアにとって障害でしかないし、老害にしかならない。
1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
- 作者:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/11/14
- メディア: 単行本