コミュニケーションが経営課題のIT部門がslackを導入するときに考えておくこと

 

少し前にslackでのやり取りで礼儀作がどうのこうのという、職位やお気持ちでコミュニケーションをとることがさも当たり前だというのを見て、つくづくそういったことに縛られない組織で働くことの良さを感じる。

 

ベンチャーでもなければ、組織は勝手に官僚主義になり、コミュニケーションも中身より礼儀作法や手続きを重視し始める。そうした旧来のコミュニケーションを重視するような組織にslackやTeamsを入れても何ら効果はない。

 

それでもコミュニケーションの不足はどの組織でも課題に上がるから、IT部門は導入せざるを得ないし、新しい施作をやりたいIT部長やCIOからしたら、新型コロナウイルス関連というリモートワークの推進という格好のチャンスを逃すには勿体無い。

 

そこで、slackやTeamsを機能させるために、機能させるためのポリシーを決めておきたい。

 

openチャンネルをデフォルトとして、openチャンネルとprivateチャンネルの比率の目標を設定してしまう。もちろん、DMはprivateに加え、オープンなコミュニケーションを強要する。

 

このとき、扱う情報を意識するようになる。今までいい加減だった情報の扱いは、本当に機密かどうかの線引きが変わるだろうし、業務委託への情報の提供もメールやファイルサーバよりクラウドサービスの方が追いやすいとなるだろう。

 

根は真面目なので数値目標の扱いを上手に手懐けると、どうしたらオープンにできるかを考えてくれる。結果的にprivateチャンネルは統合され、openチャンネルが増える。

 

そこまでやってコミュニケーションに課題が続くようなら、組織の意思決定の不具合であるから、諦めるしかない。

 

 

 

 

「明日からSlackを使って」と言われたら読む本

「明日からSlackを使って」と言われたら読む本

  • 作者:向井領治
  • 発売日: 2020/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)