アジャイル開発

エンジニアが無能なプロジェクトマネージャから身を守るためには

これまでエンジニアのスキルには、エンジニア自身を形成する基礎スキルと技術スキルの2つの軸があると述べてきた。過去ログを調べるのが面倒な人向けにおさらいすると、基礎スキルと技術スキルは次のとおりだ。 基礎スキル…問題提起、課題抽出、ゴール設定、…

アジャイルネイティブな時代と

仕事場でも自分の子どもさんと同じくらいの若者が多くいる。数年の違いだからほとんど同じようなものだ。そんな中にオーバー50歳のおじさんエンジニアがそれっぽい格好をしているものだから、会釈をしてスルスルと目の前を過ぎていく。 執務室なのだし、どこ…

久しぶりに、プロジェクトマネジメントのことを書こうと思った

あるスライドを見ていて、久しぶりにプロジェクトマネジメントのことを書こうと思った。 エンジニアのイメージとして、従来型のシステム開発(要はウォーターフォール)は、 『顧客が忘れた頃に、 顧客がやりたかったことかどうかは別にして、 システムを提…

死なないためにチームのカルチャーを先に掲げる

エンジニアも人の子、一人ひとり別々の灰色の脳細胞を持っていて、特徴のある身体を持っているから、誰1人として同じことを考えたり、意思決定したり、行動することはない。 エンジニアに限って言えば、エンジニアになるまでの教育(専攻)も違うし、エンジ…

こんまり風要件定義のススメ

こんまりメソッド、あれはITのプロジェクトでの様々なやるか・やらないを判断するときの意思決定に即していると思う。いや、実際、それでプロジェクト計画も見積もり時のリスク対策もやっているはずだと思うのだが、要件定義にピッタリだ。 世の中はあまりそ…

世界線を見誤るとアジャイル開発は上手くいかない

エンジニアになった(就職したの意)ときから、唯一メンタルモデルの元上司のプロジェクトにjoinするまではプロジェクトマネジメントという概念、知識は持っていなかった。プロジェクトマネジメントの知識(当時はPMBOK初版)は翻訳本を手に入れられたが、シ…

アジャイル開発と監査について

所属する組織でアジャイル開発のプロジェクトが立ち上がったとき、プロジェクトを監督する部門ではどのようにプロジェクトをモニタリングすれば良いかわからず、随分と模索したと聞いたのは今から5年以上前のことだ。 自分はその前からウォーターフォールの…

米国ではアジャイル開発がウォーターフォールの4倍成功している

少し気になったのでウォーターフォールでのプロジェクトの成功、失敗の比率を検索したところ、米国のデータをまとめたエントリがあった。 引用した表を見るとTraditional(ウォーターフォールなど)の成功は49%しかない。後発のアジャイル開発にその成功の…

アジャイルは行政のシンゴジラになれるか

イヤフォンのトラブルで故障の音が聞こえない問題切り分けをして、原因がわかったのでイヤフォンを買い換えることと、帰りに試し寄ろうと腹づもりした後にこのエントリを見つけた。 多分に、アジャイル開発でのシステム実装が向いていそうで、でも、制約で一…

アジャイル開発をどーしても導入したいときに取る戦術

どうしてもシステム開発の開発手法にアジャイル開発(のどれか)を取り入れたいと思ったとき、真正面からマネージャや周囲にアジャイル開発の手法を取りれたいと言っても拒否されるだけだ。 なぜなら、人は他者から慣れ親しんだやり方を変えられるのは嫌だか…

アジャイル界隈の片隅で

ガッツリアジャイル開発をしているわけではない。別のテーマで書いてきたように、もう何年も前にウォーターフォールもろくに回せないプロジェクトをリスクを許容できる範囲であることと解決したいプロジェクト推進上の課題を解決するためのカンバンを導入し…

『我々はなぜここにいるのか』でチームの行動様式を変えた実話

そう言えば、あるチームの意識を変えないとそのチームに組織(マネジメント)から期待された成果を出せないと思いチームの立ち上げから繰り返し言い続けたことがあった。 組織の中でチームを設立する際には何かしらビジネスニーズが存在する。そのニーズの実…

まだプロジェクトマネジメント=ウォーターフォールやアジャイル開発」とか間違ったこと言っているの

ネットで出回っているスライドに、 プロジェクトマネジメント=ウォーターフォール プロジェクトマネジメント=アジャイル開発 としたものや、PERT図やはたまたMindMapが手法だ、的な説明をしているサイトがあるがそれは間違いだ。 標題の「現場にあった」が…

CloseよりDoneが好き

プロジェクトマネージャや組織ごとにお作法というか家風があるのでよそのお家での風習はあまり関心がないのだけれど、下線のところが気になるのだが皆さんは気にならないのだろうか。 なのでDoingにいったら、必ず右に進むことしかあり得ません。あとは、Bac…

ウォーターフォールとアジャイル開発の間に♡が足りない

初めて覚えたシステム開発手法がウォーターフォールだったので、覚えたシステム開発手法の順番は、ウォーターフォール→プロトタイプ手法→インクリメンタル開発…だったような気がする。暫くして、アジャイル開発のカンバンを使ってプロジェクトを運営した。 …

アジャイル開発をウォーターフォールの局面に採用する意味はない

これ意味がわからない。 tech.nikkeibp.co.jp 期間限定公開らしいので、 引用 アジャイル開発で成果出す、浮かび上がった3つの現実解 | 日経 xTECH(クロステック) 何がわからないかというと、一部のフェーズに、というくだり。 ウォーターフォールの一部に…

アジャイル開発だからじゃない。プロジェクトだから今、技術がないとリスクになる

「こんにちは」「お、珍しい。今、プロジェクトで別のプロジェクトルームじゃなかったけ」「そうですよ。地下鉄の側なので便利でいいですよ」「都会だしな。毎日通勤帰りに寄り道しているんじゃないの」「そーだったらいいんですけどね。もう、ほんと勘弁し…

それではチームは失敗するリスクを始めるときから抱えている

ITSSに+が足されてITSS+となったらしい。先日の+Messagerだったか、+が好きなんだな。単純にITSSv5とかすればいいのに。 www.ipa.go.jp バージョンを明確にして誤謬を避けるのはISOなどのマネジメントシステムの基本何ですけどね。次に新しい技術領域を増や…

形なしエンジニア

他人様の会社のエンジニアだし、他人様の会社だし、まあ、自分の会社のエンジニアのエントリだったりしても、「そうか。頑張ってね(ニッコリ」とその意気込みや前向きな意思はいいものだね、と思います。とは言え距離を置いて。 tech.plaid.co.jp 怖いとこ…

「ウォーターフォール型の開発とアジャイル型の開発は正反対」ってどうよ

えっと、朝からとても「そだねー」と虹彩がなくなってしまうのですが。 PMBOKガイドでのアジャイルの記述の強化について、アジャイル開発を数多く手掛けている専門家に意見を聞いてみた。すると、「PMBOKのやり方でウォーターフォール型の開発を手掛けていた…

なぜ提案段階でシステム開発方法論の並行がリスクであると見抜けなかったのか

久しぶりに何かきましたね。期限付き公開なので適宜引用する形式で。 tech.nikkeibp.co.jp 最近は委託元から止めようと言い始めるケースが表沙汰になるケースが増えてますね。 文化シヤッターは、この提案は実質的に従来のプロジェクトの成果を破棄するもの…

あなたが好きなアジャイル開発はウォーターフォールの中にある

よく知られていることだけれど、現代のソフトウェア開発の主流となったウォーターフォールの元と言われる論文が存在のですよ。 MANAGING THE DEVELOPMENT OF LARGE SOFTWARE SYSTEMS Dr. Winston W. Rovce 2つ目の図(Figure 2. Implementation steps to dev…

課題2 問題を読み、あなたのチームの育成の考え方について答えなさい。

「あなたは個人的な過去の事情からアジャイル開発のスクラムについては封印し、新たな分野で貢献しようと決意して組織を変えた。ところが移った組織では組織の存続から以前は適用していたスクラムをシステム開発手法として復活させることになった。ただ、そ…

Aチームはアジャイルで成功、BチームはWFで失敗するとき、Bチームが成功する条件を述べよ

ご質問をいただいたような気がしましたので。 誰でもウォーターフォールを出来ると思ってたの。そんなのあるわけないじゃん… - 室長のひとりごち 勉強不足で恐縮ですが、アジャイルだから上手くいった、ウォーターフォールなら失敗していた、というプロジェ…

誰でもウォーターフォールを出来ると思ってたの。そんなのあるわけないじゃん…

アジャイル開発のスクラムの アジャイル宣言 に書かれたことを実践するのはとてもハードルが高いと思っているということは以前に書いたことがあります。周りの知り合いでCSMなどの認定を受けていて実践しているの何人かに実践することの難易度について尋ねて…

プロジェクトマネジメントは誰のものか

最近立ち上がった勉強会での一コマ。 「若いうちからプロジェクトマネージャにアサインするケースがあるじゃないですか。でも、プロジェクトマネジメントの全体をわかっているわけではないので、日々の転がしで精一杯なんですよ。そう言う状況で経営にも報告…

システム開発手法は変えていくものであることを中堅エンジニアは知っているのだろうか

新人で配属されたエンジニアは最初にアサイメントされたプロジェクトチームのやり方で、システム開発の方法を刷り込まれてしまうんですよ。これ自体は誰もが当たり前だと思ってしまうのだけれど、これ、ほんと怖いので。 何が怖いかというと、アジャイ開発の…

スクラムガイドの更新のまとめを読んで思い出したこと

後から出てくるものは過去の埋もれて誰もが忘れていた手法やアセットにもう一度スポットライトを当てたり、忘却の彼方に追いやってしまった当時はその意味に気づかなかった仕組みを思い出させてくれることがあるのです。 スクラムガイドの更新 次のようにス…

スーパーエンジニアやエバンジェリストはロクロで何を捏ねているのか

システム開発でデスマになった後に行われるプロジェクト報告会は実質、戦犯を探すために行われているようなものだ。その目的が果たれようとするとメンバ同士がそのプロジェクトで自分が被害を受けた些細な出来事を論い、言い合いになりそうになると大人なん…

中小企業のシステム内製化にはアジャイルが良く似合う

まあ、多分、タイトルには後ろに隠れている前提があるんだろうなぁ、と思いながら読み進めるのが問題提起型のブログの読み手としては、一つの対処方法なのだろうと思うのです。 quality-start.in 例えば、 ITは費用ではない、投資である という標題から始ま…